著者
佐久間 修
出版者
成文堂
雑誌
刑事法ジャーナル
巻号頁・発行日
vol.68, pp.128-131, 2021
著者
中桐 裕幸 佐久間 修三 小若 雅弘
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.413-416_1, 1995-06-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
4

市場において開栓したビールから昆虫が発見されることがある. 熱処理されたビールから発見された場合には, カタラーゼ活性の有無で昆虫が製造工程中に混入したか開栓後に混入したかを判断している. しかしながら, この判定方法は生ビールに対しては精度が低く, 実用にならない. そこで生ビールに対しての判定方法を検討した結果, 昆虫に含まれるコリンエステラーゼ活性の残存度により, 混入後の経過日数を推定する方法を開発した. コリンエステラーゼ活性は昆虫の個体間のばらつきが少ない. またこの方法はホモジナイザー, 分光光度計, 遠心分離機等の機器類, 及び簡単な試薬さえあればすぐに測定できる簡便性も備えている.
著者
神山 敏雄 佐久間 修 恒光 徹 垣口 克彦 浅田 和茂 斉藤 豊治
出版者
岡山大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1989

本研究は、経済犯罪の総論的課題については、従来の日本の経済犯罪研究の歩みと研究方法を分析・検討することによって経済犯罪研究の全体像を明らかにし、そして日本における経済犯罪現象の諸相を概観することによって今後の研究課題を模索した。各論においては、以下の諸分野の経済犯罪を取り上げて研究した。先物取引の分野においては、当該取引をめぐる犯罪の現状を分析した上で、判例、捜査実務、学説の役割を検討し、今後の当該犯罪についての経済刑法の課題を指摘した。企業秘密の分野においては、企業秘密の概念やその侵害に対して刑法とその他の法律はそれぞれどのような役割を果たすべきかを検討した上で、刑法の限界を明らかにした。証券取引の分野においては、特に、インサイダー取引の現状分析とその犯罪化立法の問題点を取り上げて検討した。出資法の分野においては、従来の犯罪形態を分析した上で、これらの犯罪対策手段として行政処分と刑罰はどのような役割を果たすべきかを検討した。連鎖取引の分野においては、無限連鎖講と連鎖販売取引をめぐる犯罪を取り上げ、その実態と対策を検討した。クレジット・カード濫用の分野においては、その実態、当罰性、刑法の役割について検討した。コンピュータ濫用の分野においては、コンピュータ犯罪の動向とコンピュータ・ウイルスの問題について詳細な資料を駆使して検討を加えた。外国における経済犯罪の実態と理論については掘り下げて研究する予定であったが、当初の計画通りには進展しなかった。これまで外国の経済犯罪に関する文献について5篇を取り上げ、紹介・論評することができたが、引き続き今後の研究に委ねることにする。