著者
佐藤 みゆき 野澤(竹澤) 愛美 伊藤 美和 水内 豊和
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.25-35, 2021-10-22

発達障害者(知的障害者を含む)の運転免許教習における合理的配慮を含めた個別支援のあり方を検討するため,個に応じた支援を受けて免許取得につながった 3 事例を後方視的に分析した。その結果,視覚的な理解の促し,個室の利用や個別送迎,職員の声かけ,通所方法の変更,スケジュールの調整などの相談に応じるといった,多岐に渡る個に応じた支援の有効性が明らかになった。また教習所に求められる支援の視点として,多職種連携・地域連携とチーム支援,連携の共通言語としての教習に特化したアセスメントの重要性が示唆された。運転免許取得は,単に車を運転するため,働くためのみならず,免許そのものがもたらす本人のアイデンティティ獲得とそのプロセスによる成功体験,また様々な社会参加につながり,QOL の向上という点からも大きな意味がある。発達障害者の特性やニーズに応じた自動車学校での個別支援のさらなる検討が求められる。
著者
小林 将生 佐藤 みゆき 酒井 保治郎
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.489-492, 2016 (Released:2016-07-06)
参考文献数
18

〔目的〕脱神経筋に対して電気刺激を併用した自転車エルゴメーターの有用性を検討する.〔対象〕腰椎椎間板ヘルニアに対して,除圧術を施行された後に下垂足を呈した28歳男性とした.〔方法〕標準的な理学療法に加え,週に4~5回の電気刺激を併用した自転車エルゴメーターを6週間実施した.電気刺激は自転車エルゴメーターの下肢屈曲相に腓骨神経に刺激が入るよう調整した.〔結果〕介入後,前脛骨筋や腓骨筋の筋力が向上し,歩行能力の改善が認められた.〔結語〕脱神経筋に対して電気刺激を実施することは効果的であった可能性がある.
著者
山川 将弘 佐藤 みゆき
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.54-56, 2012 (Released:2012-12-03)