著者
村上 宣寛
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.119-128, 2017-03-15

急性高山病の主症状は頭痛か睡眠障害である。急性高山病が重篤化すると高所脳浮腫や高所肺水腫になる。急性高山病の場合は症状の進展を確認してよいが,高所脳浮腫や高所肺水腫の場合はただちに下山する。急性高山病を避けるには,標高2,500~2,800メーターへの移動に二日以上かけるとよい。急性高山病の予防・治療薬としてアセタゾラミドやデキサメタゾンがある。比較的安全な代替薬では非ステロイド系消炎剤がある。イチョウ,ビートの根,鉄サプリの効果は確認されていない。高所での激しい運動は急性高山病のリスク要因ではなく,高所での運動は,高所順応とは関係しない。極端な高所では体重の減少がさけられない。炭水化物が有利というエビデンスはなく,炭水化物60%程度のバランス・ダイエットでよい。筋肉の消耗を防ぐために,ロイシンのサプリが有利である。
著者
西田谷 洋
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.59-66, 2017-03-31

As part of the Haruki Murakami studies, I take up Makoto Shinkai,s anime with deep Haruki novel and relation, arrange the Shinkai style, analyze correspondence with each anime and the Haruki's novel, and consider Makoto Shinkai’s novel, the relation of anime, and the locus of anime.
著者
岸本 忠之
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.15-25, 2018-10-25

本稿の目的は,明治後期の『黒表紙教科書』から終戦直後の『算数』までを対象として,算数教科書における小数の乗法の取り扱いに関する歴史的変遷を分析することである。そのため,小数と分数の位置づけ,純小数と帯小数の乗法の位置づけ,具体的場面と乗法の意味の観点から分析を行った結果以下のようなことが明らかとなった。黒表紙教科書では,分数よりも小数が先行していたが,分数との結びつきも既に見られるようになった。緑表紙教科書では,小数は分数の特別な場合であるとし,分数が先行していたが,水色表紙教科書では,小数が先行するようになった。当初黒表紙教科書では,純小数の乗法が中心課題とされていたが,緑表紙教科書以降では次第に帯小数の乗法から導入するようになった。ただし緑表紙教科書では,「4km,0.1km,0.8km,2.5km」の順序であったが,水色表紙教科書では,「4m,2.5m,0.1m,0.4m,2.3m」の順序に変わり,帯小数の乗法が純小数の乗法よりも先になった。意味づけについては,具体的場面を導入課題とした緑表紙教科書からと考えられているが,実際は,黒表紙教科書の第3期で意味づけについて注意が払われている。
著者
田上 善夫
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.199-220, 2014-10-30

The utaki and its festival in Kumejima have original characteristics. In later times, the elements which had not been in Kumejima were introduced, and they were transformed. Through the examination of the current utaki and the old documents of Kumejima, following remarks are concluded as for the origin of utaki: 1. Utaki is based on the blood relationships called Makiyo or the settlement society called Mura or Shima. New utaki was established with the movement of a settlement and from there the former place was worshiped. Utaki has the meaning of Otoshi, and is thought of as the site where man is tied to god. 2. Forest god, fire god, well god, rain god, marine god and so on are enshrined in utaki. Basically, natures are enshrined, and utaki did not relate to ancestor's soul or ancestor worship. 3. In Kumejima, each clan had a female god (priest) called Kaminchu. All Kaminchu were organized under Ryukyu dynasty, and among them, Kimihae was concerned with the ruling of the feudal lord called Aji. Utaki is thought to have been founded by an original female god, before Kimihae-Noro organization. 4. Major festivals are carried out mainly in Kimihae house and Noro houses around. However, utaki does not connect with such major festivals, but with small festivals which were founded before the control of Ryukyu dynasty. 5. Gods are enshrined in utaki, and Kaminchues circulate among them. To pray for rain, they visit utaki or sacred big stones, especially in the west end of the island, where marine god is enshrined. Utaki is placed in a settlement, worships gods of nature, is related to female gods before the religious organization, is not strongly tied with later festivals, and is made a pilgrimage to. The festival sites such as utaki has original characteristics basically. They are deeply concerned with nature, and act as an agent to mediate between man and nature.
著者
西田谷 洋
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.175-182, 2016-10-25

I consider the relationship between constructions and story interpretations on the subject of arbitrary selected Haruki Murakami’s short stories and sudden fiction. These narrators run the course of irreversible things, so they can’t return the situation before these conversions. Then, they tell loss of them as nostalgia. Haruki’s stories often has the constructions that the situation was changed by a turning point. However, is it obvious that it’s a turning point?
著者
江上 有紀 椚座 圭太郎
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.139-155, 2016-10-25

本研究の目的は,「子宮頸ガン予防ワクチン接種の是非」を教材として用い,「生物基礎」を実際的に「日常生活や社会」に役立つようにする授業実践のあり方を提案することにある。学習指導要領では,日常生活や社会と関連した教材として「エイズ」や「糖尿病」といった疾患を挙げているが,生徒にとって当事者性の低い話題であり,免疫学習の一例に留まってしまう可能性が高い。また,先に述べたように子宮頸ガン予防ワクチン問題解決には,生物学のみならず,保健衛生学,医学から情報まで知識や活用力,すなわち生命科学リテラシーが必要である。そこで今回は,「生物基礎」の授業の中で,子宮頸ガン予防ワクチン関連分野として「免疫」「ガンの細胞学的理解」を丁寧に行い,それらを生かせる情報検索の時間を設け,自己決定力を育むことを目標とする授業展開を試みた。比較のため,「社会と情報」科目で同じテーマの情報検索を行う授業を行い,本研究の「生物基礎」授業の効果を調べた。授業実践の結果,拡張した「生物基礎」授業により,情報のリテラシーが高まり,さらに自己決定力,社会への関心が高まるという連鎖の効果が見いだされた。本論文では,実践結果を報告するとともに,科学的理解が自己決定力や社会性をもたらすメカニズムを論じ,それをふまえた高校教育における知識基盤社会,アクティブラーニング,合科授業,キャリヤ教育や18歳選挙権への対応について考察する。
著者
野田 秀孝
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.61-65, 2017-10-25

2000(平成12)年に社会福祉法が施行され,我が国の社会福祉の目的に地域福祉の推進が明確にされた。その目的を達成するために,市町村が地域福祉計画を策定することが努力義務とされた。一方民間の市町村社会福祉協議会は,2000(平成12)年以前から地域福祉計画(現在では名称を地域福祉活動計画としている)の策定を行ってきた。行政である市町村が立てる計画と,民間の市町村社会福祉協議会が立てる計画の目的は,社会福祉法の目的である地域福祉の推進を進めることである。その内容から考えるに,共通の政策・施策・事業を協働分担することで,社会福祉法で目的とされた地域における福祉の推進が浸透すると考えられる。現在多くの市町村で市町村地域福祉計画と市町村社会福祉協議会の地域福祉活動計画が一体的に作成されている。一方,一体的に策定されず別々に策定が進んでいる地域,行政の努力義務なので未だに市町村地域福祉計画が策定されていない地域(厚生労働省によると2017(平成29)年3月31日時点で市町村地域福祉計画策定済市区町村は69.6%,策定予定市区町村は8.3%,策定未定市区町村は22.2%となっている)も存在する。筆者は市町村地域福祉計画と市町村社会福祉協議会の地域福祉活動計画を一体的に策定する方法でこれまで各地の計画策定にかかわってきた。一方一体的策定をしていない地域の計画策定にもかかわってきた。本論文は,市町村地域福祉計画と市町村社会福祉協議会の地域福祉活動計画との一体的な策定での得られる意義を確認しつつ,地域における福祉の推進に対して,計画を一体的策定する場合の優位性を考察してみたいと考える。
著者
和田 充紀 水内 豊和
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.67-76, 2017-10-25

視覚障害・聴覚障害・肢体不自由・病弱等の障害のある生徒に必要な主権者教育の内容と,安心して意欲的に選挙権を行使できるようにするために求められる内容を検討するための基礎資料を得ることを目的として,全国の特別支援学校を対象として主権者教育の現状と課題について調査を実施した。その結果,9割程度の学校において主権者教育に取り組んでいる現状が示され,4割程度の学校において在校生が実際の投票を行った実態が示された。課題としては「実際の選挙(投票)において,障害の状況に応じた対応の仕組みが整うと良い」「障害の特性に応じた選挙の授業用テキストがあると良い」などが示された。
著者
石崎 良 和田 充紀
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.77-87, 2017-10-25

本研究の目的は,肢体不自由(脳性まひ)のある児童生徒の生活の基盤となる「食事場面」において,一人で食べることができる能力の高まりに焦点をあてた取組について報告した。学校給食を媒介とした直接的な指導及び自立活動の時間の指導における間接的な指導を組み合わせ,「一人で食べる力」を身に付けるための具体的な支援の在り方について考察した。加えて,食事場面での指導支援をアクティブ・ラーニングの視点から考察することで,障害のある子供のアクティブ・ラーニング型の授業支援について考察した。また,個別の教育支援計画及び個別の指導計画に基づいた教師間,教師と作業療法士(OT)や言語聴覚士(ST)との連携,家庭への浸透や利用する福祉施設等での食事場面での自立を視野に入れた学校との連携の取組について,「チーム学校」の視点から報告した。
著者
孫 珠熙 元林 理佳
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.193-203, 2016-03-30

This study analyzed how school uniforms influence the behavior and lives of high school students by conducting a questionnaire survey involving 811 male and female high school students in Tokyo Metropolitan and Toyama Prefectures on the amount of their monthly allowance, present satisfaction levels, and school-uniform-wearing behavior.(1)"The average monthly allowance" is 4,587 yen for males in Toyama, 5,822 yen for males in Tokyo, 4,173 yen for females in Toyama, and 7,369 yen for females in Tokyo. The allowance of males in Tokyo is 47% of what it was 10 years ago, indicating that the students' financial condition is tight.(2)"Satisfaction levels" for school uniforms are generally low with females in Toyama (10.7%), females in Tokyo (17.7%), males in Toyama (18.6%); and males in Tokyo (17.4%). There is little difference in the satisfaction levels for school uniforms between male students in Toyama and their Tokyo counterparts. The satisfaction level of female students in Toyama is significantly lower than that of female students in Tokyo, indicating that some countermeasure is required.(3) Factor analysis of the questionnaire items on "high school students' school-uniform-wearing behavior" extracted 5 factors for males: "clothing in disarray," "desire for expressing individuality," "attachment to uniforms," "how they look when they wear a uniform," and "functionality of uniforms." For females, one factor, "management of uniforms," was added to the above, making the number of factors six in total.
著者
石井 哲夫
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.147-149, 2015-03-15

These examples are music classes of Elementary School of Zoonmod and Voranol in Mongolia. The elements of national music are adopted in these classes. Instruments what are used in these class are made from useless articles in some case. We ought to learn from them in Musical education in Japan.
著者
広瀬 信
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.121-145, 2014-10-30

本研究では,イギリスのアカデミック技術者がどのように形成されていったのかを明らかにするための基礎的研究として,どのような経歴(教育・訓練を含む)の者がアカデミック技術者に採用されたのか,またどのような教育・訓練を通じてアカデミック技術者として養成されたのかについての経歴研究を行う。本稿では研究(1)として,スコットランドの2大学,グラスゴー大学とエディンバラ大学の工学教員(土木系と機械系)を対象とする。スコットランドの大学が採用していたサンドイッチ制による技術者養成は,大学卒業後に3年程度の実地訓練を受ける場合のように,大学の指導教授と長期に離れることがなく,指導関係を連続させることができ,アカデミック技術者の再生産にプラスに働いたのではないかという仮説についても検討する。
著者
坂本 麻実子
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.139-145, 2014-03-20

1975年に至る井上の創作状況を跡づけ,さらに『それからのブンとフン』および『たいこどんどん』とそれぞれの原作を音楽面から検証する作業を通して井上の作家人生における1975年の意味を考察し,彼の音楽劇への一つの見方を提示したい。
著者
石井 哲夫
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.119-128, 2017-10-25

ベートーヴェンのロンドハ長調op.51-1は,1797年,ベートーヴェンがウィーンに来た頃の作品である。この頃のベートーヴェンは即興演奏を得意とする独創的なピアニストとしての評価が高く,また当時のヨーロッパ社会情勢から音楽家を取り巻く経済的状況がかなり厳しくなってきたことから,ベートーヴェンも貴族のサロン等で行なわれる音楽活動で高評価を維持してゆく必要があり,自身で演奏することを前提としたピアノ曲を書いてゆく必要に迫られた。この作品はそのような状況の中で生まれた。曲中にはピアニストとしてのベートーヴェンが得意とした演奏テクニック,この後のベートーヴェンの作品に顕れてくる様々な作曲技法上の特徴が出てくる。この作品は(わが国では)ピアノ初級者のための教材として扱われる向きが強いが,そこだけで終わりにするのではなく,中~上級レベルのベートーヴェンの他の作品に取り組むようになった後も,それらの作品解釈を行なう際に立ち返ってみるべき作品である。
著者
栗林 睦美 野﨑 美保 和田 充紀
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.135-149, 2018-03-16

本研究では,知的障害者の学校卒業後が豊かで充実したものとなるためには,卒業前にどのような取組が求められているのかについて検討することを目的として,就労・生活・余暇の視点で卒業生の保護者を対象とした実態調査を行った。就労では人間関係・コミュニケーションなどで困難はあるが,職場の人が相談相手となることで,就労の安心充実につながっている現状がうかがえた。生活や余暇については家族と一緒にすごし,困難には家族が対応している割合が高かった。「親亡き後の将来の生活への不安」や「家族とだけではなく友達や支援者と余暇を過ごすこと」「余暇のレパートリーを増やすこと」等の生活や余暇に対する課題も見出された。卒業後の長い生活を見据え「相談できる機関等の情報」「余暇に関する学習の機会」など,学校教育に求められることや取り入れていくべき内容についての示唆が得られた。
著者
和田 充紀 水内 豊和
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.45-53, 2018-03-16

本研究では,特別支援学校における主権者教育の現状を明らかにし,知的障害のある生徒に必要な教育内容,卒業後も社会を構成する一員である自覚をもち安心して意欲的に選挙権を行使できるようにするために必要な内容や方法を検討するための基礎資料を得ることを目的として,全国の知的障害特別支援学校を対象として主権者教育の現状と課題について調査を実施した。その結果,知的障害特別支援学校において,9割以上の学校において主権者教育に取り組んでいる現状が示された。自治体による出前授業を利用し,選挙管理委員会から選挙用具を借用する取り組みは生徒の理解と関心を高めていることがうかがえた。課題としては,知的障害者用の授業用資料の充実や,学校全体での教育の充実,そして卒業後も社会につなげていくためには,家庭や選挙管理委員会との連携と実際の投票時の配慮などが示された。
著者
和田 充紀 堀 ひろみ 廣島 幸子 根塚 明子
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.57-64, 2017-03-15

高等学校における,特別支援教育の支援体制や連携の現状を把握するため,特別支援教育コーディネーターを対象として質問紙調査をした。その結果,校内における支援体制の整備はすすめられているが,特別支援教育に関する研修や制度化が進む「通級による指導」などの情報は不足していること,また,在学中の発達障害等の生徒の指導や支援に直結する連携や情報交換と比較して,進学・就職先との連携は少ない現状が明らかになった。発達障害等の生徒の連続性のある支援のためには,高等学校における学校全体での特別支援教育への理解と支援体制の整備,関係機関との円滑な連携が求められる。