著者
村川 三郎 飯尾 昭彦 佐藤 光男 田辺 邦昭
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.31, pp.45-58, 1986-06-25
被引用文献数
1

本研究は,各種建物の使用水量を精度よく推定するため,幾つかの水使用要因を考慮した多元的な予測式の導出を目的としており,その第2報として,ホテル・旅館を対象に論述している.すなわち前報と同様に,全国の主要9都市で実施した水使用アンケート調査を基に,建物の諸特性・使用水量の関連分析により得た回帰式および建物管理者の水使用意識・節水対策の実状を示すとともに,建物特性・水使用意識・使用水量をアイテム・カテゴリーにとり,数量化理論第III類によって相互の関連を分析している.使用水量の予測は重回帰分析によって検討し,延べ床面積・従業員・宿泊可能人員あたりの使用水量を3〜4個の変数で説明する重回帰式を提案した.
著者
中村 和靖 杉本 義幸 町野 悠介 夏目 暁人 佐藤 光男
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.611-621, 2011-11-30 (Released:2012-02-29)
参考文献数
58

抗体医薬の臨床効果を高めるため,抗体が持つエフェクター機能を増強する試みがなされている.数多くの試行錯誤の結果,Fc領域の特定のアミノ酸の改変,あるいは糖鎖の修飾により抗体のFc受容体や補体への結合活性が向上し,ADCC活性やCDC活性といったエフェクター機能が増強することが示された.また,高いADCC活性と高いCDC活性を併せ持つ抗体を作製することができ,このような多機能化抗体は,複雑なメカニズムにより高い治療抵抗性を獲得している難治性癌の治療に有効であることが期待される.