著者
佐藤 怜 秋本 洋平 佐久間 淳
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

Neural Architecture Searchが深層学習のアーキテクチャを自動的に設計するためのアプローチとして注目を集めている. 本研究では, アーキテクチャと重みを同時に最適化するone-shotアーキテクチャ探索の高速化を目的とし, 貢献度分配を導入した方策勾配による探索法を提案する. 提案手法では, 貢献度と呼ばれるアーキテクチャを構成する複数の部分それぞれに対しての報酬を定義し, これをアーキテクチャパラメータの勾配の計算に用いる. 実験で, 最近提案された勾配法によるone-shotアーキテクチャ探索の先行研究と比較し, 提案手法では同程度の精度のアーキテクチャをより高速に発見できることを示す.
著者
羽入 雪子 佐藤 怜
出版者
日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学
雑誌
日本赤十字秋田短期大学紀要 (ISSN:13430033)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.53-59, 2003-03-15
被引用文献数
1

大学生の避妊および低用量ピルに関する意識を調査し、今後の性の教育・支援のあり方について考察した。秋田市内の大学生女子314人、男子401人を対象に、2001年10月〜11月に調査を行い、以下の結果を得た。1)大学生の避妊の実行率は、全国レベルより低く、避妊方法はコンドームや膣外射精が多かった。2)避妊方法を選ぶ基準は、男女とも「避妊効果」が多く、次いで「男性主体」が多かった。3)避妊方法を知りたい学生は、性交経験のある学生に多かった。4)低用量ピルの認知度は学生の約40%であり、ピルの使用に賛成の学生は約25%で、性交経験のある学生に多かった。5)低用量ピル使用賛成の理由は「避妊効果が高い」であり、使用反対の理由は「副作用」であった。6)低用量ピルに関する情報を知りたい学生は多く、手段としてインターネットや雑誌を希望していた。以上のことから、性を肯定的に捉えた立場で「性交」を語り、望まない妊娠や性感染症を予防する方法を明確に伝え、対人関係的視点を盛り込んだ情報提供が必要であることが示唆された。
著者
宮堀 真澄 澤井 セイ子 佐藤 怜 鈴木 圭子 三浦 正樹 Masumi MIYAHORI Seiko SAWAI Satoru SATO Keiko SUZUKI Masaki MIURA 介護福祉学科 秋田大学教育文化学部 秋田大学 介護福祉学科 介護福祉学科
出版者
日本赤十字秋田短期大学紀要編集委員会
雑誌
日本赤十字秋田短期大学紀要 (ISSN:13430033)
巻号頁・発行日
no.8, pp.31-39, 2003

本研究は、特別養護老人ホームに働く介護職員を対象に行った社会的スキルの結果から、今後の介護福祉士現任教育のあり方を考察したものである。調査の結果、(1)介護職員は総体的に利用者の表出行動などから、感情や態度を判断するスキルを高く評価していた。しかし、自分から表現をすることは総体的にできていないといえる。(2)若い世代の介護職員は比較的、社会的スキルの評価は低い結果であった。(3)資格では、訪問介護員が「感情コントロール」において介護福祉士より高く評価していた。(4)介護職員の社会的スキルの構造を明らかにするため因子分析をした結果、『伝達因子』・『解読因子』・『表出因子』・『感情統制因子』の4因子が抽出された。これらのことから、人間関係の学習は、継続して教育され、実践の場において活用されてこそ意義があると考える。したがって、介護福祉士の専門性を高める意味でも社会的スキル・アップの研修の場が必要であると考える。