著者
倉地 亮
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.690-700, 2018-01-01 (Released:2018-01-01)
参考文献数
13

近年,自動車はさまざまな機器と接続されることにより,新しい価値を生み出すことが期待されている。今後は自動運転に向けて,V2Xと呼ばれる通信機能の搭載が予想されており,ますますIoTとしての重要な位置づけとなる。しかしながら,一方で現在販売されている自動車の多くが,セキュリティー対策が不十分であることが指摘されている。このため,今後はセキュリティー強化が必要とされている。本論では,自動車を取り巻くIoTと情報セキュリティーの課題について概説する。
著者
倉地 亮
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.68-76, 2017 (Released:2019-08-07)

現在販売されている自動車の多くは,安全性が高く設計されている一方で,セキュリティ対策が施さ れておらず,攻撃者に対して脆弱であることが幾つかの研究事例により指摘されている.このため,近 年,自動車のサイバーセキュリティに対して注目が集まっている.自動車のような安全性に関わる制御 システムが攻撃されると,人命や安全に対して様々な危害を加えることが可能である一方,コスト効率 の高い制御システムであるために,情報セキュリティで行われるような対策手法をそのまま適用出来な いことが課題とされている.本論では,これらの自動車のサイバーセキュリティ強化に向けた取り組み を中心に,現状を概説する.
著者
倉地 亮 松原 豊 高田 広章
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.632-637, 2016-06-15

近年,自動車に対する脆弱性事例が多数報告されており,自動車のセキュリティが注目されている.これまでに販売されている自動車の多くは機能安全規格に対応されつつあり故障などに対して安全ではあるものの,攻撃者からの意図的なサイバー攻撃に対しては対策されておらず,脆弱であることが指摘されている.また,リアルタイム性やコスト制約が厳しい車載制御システムでは情報セキュリティの対策技術をそのまま適用することができない場合があり,車載制御システムの特徴を生かしたセキュリティ対策技術が必要とされている.本解説記事では,車載制御システムに求められる安全性とセキュリティを概説する.