- 著者
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倉本 満
- 出版者
- 日本爬虫両棲類学会
- 雑誌
- 爬虫両棲類学雑誌
- 巻号頁・発行日
- vol.16, no.2, pp.49-58, 1995
日本のサンショウウオ類11種の精子の形態と大きさを走査型電顕で調べた.サンショウウオ科とオオサンショウウオ科の種では精子頭部の前端約1/4は先体鞘で被われ,それが外れることにより穿孔体が現れる.イモリ科2種では先体と核は外形から区別できない.イモリ科の精子先端には先体鈎があるが,サンショウウオ科とオオサンショウウオ科の精子に先体鈎はない.オオダイガハラサンショウウオ,キタサンショウウオ,オオサンショウウオの精子の大きさはカスミサンショウウオ属5種の範囲に収まり(163-272μm),イモリ科2種の精子はこれより大形(約490μm),ハコネサンショウウオの精子はもっとも大形(約550μm)であった.