著者
児玉 勉
出版者
一般社団法人 電気設備学会
雑誌
電気設備学会誌 (ISSN:09100350)
巻号頁・発行日
vol.29, no.8, pp.624-627, 2009-08-10 (Released:2014-11-10)
参考文献数
10
著者
青山 肇 草柳 賀一 四辻 美奈子 北山 功 山口 友伸 児玉 勉
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1986, no.12, pp.1765-1770, 1986-12-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
24
被引用文献数
3

5-フルオロ-2'-デオキシ-β-ウリジン〔5〕の合成法について検討した。Brφnsted酸の存在下,5-フルオロ-2,4-ビス(トリメチルシリルオキシ)ピリミジン〔1〕は立体運択的に3,5-ビス[O-(p-クロロベンゾイル)]-2-デオキシ-α-D-リボフラノシルクロリド〔2〕と反応し,3,5なビス[O-(p-クロロベンゾイル)]-5-フルオロ-2'デオキシ-β-ウリジン〔3〕を高収率で与えた。反応生成物の立体異性体の比率は添加されたBrφnsted酸の種類により変化し,p-ニトロフェノールの存在下では,〔3〕は92%の収率で得られた。β-立体選択性は,モル比〔1〕/〔2〕を上げることにより増加し,下げることにより減少した。一方,この反応に極微量の塩化鉄(III)を存在させると,β-立体選択性は低下し,その値は塩化鉄(III)の濃度に逆比例した。〔1〕と〔2〕との反応はSN1とSN2との両反応機構を経由して競争的に進行し,この反応速度比がβ一立体選択性を定めていると思われる。〔3〕にアンモニア/メタノール溶液を作用させることにより,反応および単離精製が容易になり,高収率で〔5〕が得られた。
著者
山隈 瑞樹 児玉 勉
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.401-406, 2009-12-15 (Released:2016-09-30)
参考文献数
10

静電気放電は,依然として爆発・火災の着火源および半導体・電子デバイスの生産障害要因として軽視すべからぬ地位を占めている.静電気災害の発生過程は多岐にわたっているが,災害が多発する作業・工程に関しては,静電気対策のための用品類および危険性評価方法が国内外の規格および指針として制定されている.本報では,国内の静電気の発生状況を俯瞰するとともに,静電気関連障災害に関係する規格類の整備状況および動向を履物,衣服,フレキシブルコンテナ,除電器および粉じんの最小着火エネルギー測定法を中心に解説する.
著者
山隈 瑞樹 児玉 勉 遠藤 禎行
出版者
独立行政法人 労働安全衛生総合研究所
雑誌
労働安全衛生研究 (ISSN:18826822)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.27-32, 2009 (Released:2009-06-30)
参考文献数
8

グラスライニング(GL)反応容器におけるGL層の静電気による破損(ピンホール,剥離)を防止するには,撹拌帯電現象の解明が出発点になる.これを基本に,少量のサンプル(固液二相系スラリ)を攪拌することにより攪拌帯電現象を半定量的に推測する卓上型試験装置を開発した.この装置は,有効容積2 Lのガラス容器と攪拌装置および試験容器の側面と液面近傍に電界センサを取り付けたもので,攪拌中の各部の電界変化を観測することができる.模擬サンプルを使用して実施した実験の結果,例えば低導電率液体(ヘプタン,シクロヘキサン等)と非溶解性粉体(ポリプロピレン)からなるスラリの攪拌において,試験容器の位置によって電界の大きさおよび極性に著しい差異のあることが見いだされた.これは,攪拌中の液面近傍のみの電界測定では予測できない結果であり,実工程における静電気現象の解析および障災害の防止対策を講じる上で有効な手法となりうる.