著者
入江 智和
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.58-64, 2017-11-30

近年の無線 LAN の通信速度の向上は顕著であり,今後もさらに高速な規格の標準化が期待される.一方で,高速な無線 LAN 規格を使用しているにもかかわらず,期待した通信速度が得られないこともよくある.その原因の一つにブロードキャストの通信が挙げられる.ブロードキャストは有線 LAN でも行われているが,無線 LAN ではその特性により有線 LAN の場合よりも大きな影響を及ぼす.本稿ではこのブロードキャストの影響がより顕著と思われる中 ・ 大規模無線 LAN 環境を対象に,ブロードキャストの伝播を最小化するネットワーク構成を提案する.提案構成は AP にブリッジ型ではなくルータ型を用いるとこに特徴がある.提案構成の通信実験環境を構築し,実験結果から提案構成の実現性と有効性を確認した.
著者
久木原 賢治 入江 智和
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成22年度電気関係学会九州支部連合大会(第63回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.47-48, 2010 (Released:2012-02-24)

現在Internetが直面している非常に切実な問題はIPアドレスの枯渇と経路表増大である。 これらの問題に対する短期的解決法としてNATが挙げられる。 NATは主にローカルなネットワークではプライベートIPアドレスを設定し、インターネットへ接続するときにグローバルIPアドレスに変換する用途で用いられる。 しかし現在の一般的なNAT実装にはローカルブロードキャストを転送しないなど、NATの透過的利用の側面での課題がある。 その解決のために本研究ではNAT拡張を提案している。 今回は提案拡張の有効性と実現性の検証を行う。提案拡張によりNATの透過性が向上が実現する。
著者
入江 智和 辻岡 哲夫 杉山 久佳 村田 正
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.849-852, 2002-05-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
12

近年, 高速データ通信の需要の増大にともない, 通信速度と同じ速度でデータ圧縮が可能なリアルタイム圧縮アルゴリズムの必要性が高まっている.このため, 高速化に適す論理演算回路を用いたリアルタイム圧縮アルゴリズム「論理演算三角法」を提案する.さらに符号辞書を定義する論理演算子を動的に切り替えることで, 情報源系列への柔軟な対応を図る.本方式の基本特性を明らかにし, さらに, 本方式を2値画像データ圧縮に適用した場合について性能評価し, アルゴリズムの複雑度の低い1次元符号化方式としての本方式の有用性を論じる.