著者
八幡 紋子
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.582, 2015 (Released:2018-08-26)
参考文献数
4

「カロリーゼロ」「ノンシュガー」.これらは今日の生活で多く見掛ける言葉である.消費者の健康指向の高まりを背景に,様々な食品や飲料に低カロリー甘味料が選ばれている.なかでも人工甘味料は砂糖に比べ甘味度が数百倍高く,カロリーを抑えて使用できることから,今後も使用量が増加すると予測されている.一方で人工甘味料を含む飲料の摂取と,高血圧,高血糖,高トリグリセリドといったメタボリックシンドロームを示すパラメータとの高い相関が報告されている.本稿では,人工甘味料によって腸内細菌叢に変動が起こり,正常な血糖コントロールができない耐糖能異常が現われるという論文を紹介する.なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.1) Lutsey P. L. et al., Circulation, 117, 754-761 (2008).2) Suez J. et al., Nature, 514, 181-186 (2014).3) Soldavoni J. et al., Dig. Dis. Sci., 58, 2756-2766 (2013).4) Schwiertz A. et al., Obesity, 18, 190-195 (2010).
著者
八幡 紋子
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.582, 2015

「カロリーゼロ」「ノンシュガー」.これらは今日の生活で多く見掛ける言葉である.消費者の健康指向の高まりを背景に,様々な食品や飲料に低カロリー甘味料が選ばれている.なかでも人工甘味料は砂糖に比べ甘味度が数百倍高く,カロリーを抑えて使用できることから,今後も使用量が増加すると予測されている.一方で人工甘味料を含む飲料の摂取と,高血圧,高血糖,高トリグリセリドといったメタボリックシンドロームを示すパラメータとの高い相関が報告されている.本稿では,人工甘味料によって腸内細菌叢に変動が起こり,正常な血糖コントロールができない耐糖能異常が現われるという論文を紹介する.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) Lutsey P. L. <i>et al</i>., <i>Circulation</i>, 117, 754-761 (2008).<br>2) Suez J. <i>et al</i>., <i>Nature</i>, 514, 181-186 (2014).<br>3) Soldavoni J. <i>et al</i>., <i>Dig. Dis. Sci</i>., 58, 2756-2766 (2013).<br>4) Schwiertz A. <i>et al</i>., <i>Obesity</i>, 18, 190-195 (2010).
著者
小椋 康光 八幡 紋子 鈴木 紀行 ENCINAR Jorge ruiz
出版者
昭和薬科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

セレンは植物にとって非必須であるが、動物にとって必須元素であり、陸域の生物圏では、棲息する生物に毒性を発揮することなく、循環が起こっていると考えられる。そこで動物の排泄形であるセレノ糖が植物に対してどのような影響を与えるのか明らかにすることを目的とし、検討を行った。さらにセレンの代謝過程を明瞭にするため、同属のテルルの代謝との比較を行い以下の成果を得た。