著者
兵頭 甲子太郎
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.565-568, 2009 (Released:2009-09-24)
参考文献数
11
被引用文献数
1

〔目的〕本研究の目的は,片脚ブリッジ動作と負荷を課した側臥位での股関節外転運動の筋活動を比較し,片脚ブリッジ動作の有効性について検討することである。〔対象〕対象は整形外科的疾患の既住のない健常成人12名とした。〔方法〕負荷量(体重の0%,2%,4%,6%)と外転角度(外転0 °,10°,20°)を変えた側臥位での股関節の外転運動と片脚ブリッジ動作を行い,その時の中殿筋,大殿筋上部線維,大腿筋膜張筋の筋活動を測定した。〔結果〕片脚ブリッジ動作と負荷を課した側臥位での股関節の外転運動間に大きな有意差はなく,同程度の筋活動がみられた。〔結語〕今回の結果から,股関節外転筋への筋力増強訓練として,片脚ブリッジ動作が側臥位での股関節の外転運動と同程度の有効性があると考えられた。
著者
兵頭 甲子太郎 丸山 仁司
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.183-187, 2008 (Released:2008-06-11)
参考文献数
14
被引用文献数
2

本研究の目的は,立位・膝立ち位にて2種類のリーチ動作を行わせ,肢位や施行方法の違いによる筋電図学的変化について検討していくことである。対象は整形外科的疾患の既住のない健常成人11名とし,立位・膝立ち位それぞれにて2つのパターンでの前方リーチ動作を行わせ,その時の大殿筋,大腿二頭筋,腹直筋,脊柱起立筋の筋活動とリーチ距離を測定した。実験の結果から,膝立ち位では立位と比べ大腿二頭筋の筋活動の割合の増加がみられた。また,リーチ動作を2つのパターンで行うことにより,筋活動に変化が表れたことから,臨床において特定の筋をより強調した形での動作が可能になるのではないかと考えている。