- 著者
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李 振海
吉野 博
内海 康雄
小林 仁
阪場 行男
武舎 憲功
岩井 信行
- 出版者
- 社団法人空気調和・衛生工学会
- 雑誌
- 空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
- 巻号頁・発行日
- no.83, pp.91-98, 2001-10-25
第3種換気方式の場合,暖房時においては給気口からの冷たい外気が室内に直接導入されるため,温熱的な不快感が形成される可能性が高い.本報では,適切な給気方式を設計するための資料の整備を目的とし,人工気候室内の実大居室を用いて実験を行った.その結果,(1)給気口の吹出し方向は「上向き」,「壁面と平行に放射状」,「壁面とある角度で放射状」,「水平に吹出す」の順に上下温度差が大きくなる.水平に吹出す場合の規準化上下温度差は最大で約0.3である.(2)給気口を窓の上,壁面の上部,中部,下部に設置した場合,平均規準化上下温度差はこの順に大きくなる.(3)全般的にみれば給気口の吹出し風速が上下温度差に及ぼす影響は小さいことが明らかとなった.