著者
太田 樹 内田 俊也
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.104, no.5, pp.906-916, 2015-05-10 (Released:2016-05-10)
参考文献数
6
被引用文献数
1 3

水電解質異常は,高齢化,薬剤の増加,原疾患と合併症および治療法の多様化とともに,日常臨床において遭遇する機会が増加している.中でも,水・ナトリウム(Na)代謝異常は頻度が高く,様々な疾患や病態に関連し,患者の生活の質や予後に直接影響する.脱水,低Na血症,高Na血症のいずれについても必要とされる基礎知識を再確認し,病態生理を理解して適切かつ迅速に診断と治療を行わなければならない.
著者
内田 俊也
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.86, no.10, pp.1897-1905, 1997-10-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
5

輸液は水・電解質の欠乏症に対する輸液が中心だが,水・電解質バランスの維持のため,栄養輸液,治療としての輸液など輸液の目的は拡がっている.脱水症では高張性・等張性・低張性脱水を鑑別し,病態に見合った輸液をする必要がある.また腎機能が低下すると輸液の安全域は狭まり,安全な維持輸液のためには電解質の浸透圧が100mOsm/kgH2Oくらいの低張性輸液が望ましい. 3号液2lが基本である.輸液においてはつねにバランスを計算してフィードバックにより微調整することが大切である.
著者
渡邉 秀美代 斎藤 琢 池田 敏之 小笠原 徹 内田 俊也 池田 敏之 小笠原 徹 内田 俊也 鈴木 信周 本田 善一郎
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

腎臓の近位尿細管、ヘンレ上行脚、遠位尿細管に組織特異的に目的遺伝子を発現する方法と、発現させるためのコンストラクトを開発した。まずGFPを組織特異的に発現させてその発現特異性を確認したが、次にカルシウム感知受容体の活性型変異をもつコンストラクトを作成し、この表現型をみることで腎臓におけるカルシウム感知受容体の各部位における機能を比較検討する(この課程は現在途上である)。