著者
北山 大輔 宮本 節子 角谷 和俊
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.65-81, 2010-12-21

近年,オンライン地図をはじめとする地図サービスが多く提供されるようになってきている.ユーザはこれらの地図サービスを用いて,旅行先や飲食店を探すなど,興味がある地理オブジェクトを探索する.しかしながら,これらの地図サービスにおいて地理オブジェクトの表示様式は,地図の提供者により決定されている.一方,地図を利用する目的はユーザにより異なり,すべてのユーザが同じ情報を求めているわけではない.そのため,状況に適合し,かつ,ユーザの意図に沿った表示オブジェクトを呈示する手法が必要とされる.そこで,本研究では,地図上の表示オブジェクトをカスタマイズする手法を提案する.本手法では,オンライン地図のユーザ操作と表示オブジェクトの出現パターンによりユーザの意図を抽出し,ユーザの意図に沿った表示オブジェクトを決定する.すなわち,ユーザの地図上での目的オブジェクトの発見支援を行うために表示オブジェクトをカスタマイズした地図を呈示する.本稿では提案手法に基づきプロトタイプを作成し,評価実験を行った.
著者
小林加織里 北山大輔 角谷和俊
雑誌
平成22年度情報処理学会関西支部支部大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, 2010-09-22

本研究ではストリートビューを再利用するための編集システムを提案する.システムでは,ストリートビュー操作からユーザ意図を抽出することにより,ユーザが重点を置いている箇所を特定し編集を行う.
著者
北山 大輔 李 龍 角谷 和俊
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2010-DBS-151, no.35, pp.1-8, 2010-11-05

ある目的地への行き方を調べるなど旅行の計画を立てる時に,デフォルメ地図は頻繁に利用される.しかしながらデフォルメ地図は過剰な編集や誤った編集によって,ユーザに誤解や誤情報を与えることがある.そのため,地図の信憑性を分析し,デフォルメを評価する手法が必要となる.デフォルメ地図の種類によって,許容される編集と許容されない編集があると考えられる.例えば,道案内をするための地図であれば,参考として書かれている周辺のオブジェクトの位置関係は誤っていても許容されるが,経路上のオブジェクトの位置関係は正確でなければならない.このように,デフォルメの評価はデフォルメの種類ごとに異なると考えられる.そこで本研究では,デフォルメ地図に記載されているオブジェクトの空間的な配置の特性と,表示されているオブジェクト間の意味的な関係に基づきデフォルメ地図を分析する手法を提案する.