著者
田村 雅紀 野口 貴文 友澤 史紀
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 = Concrete journal (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.38, no.11, pp.29-35, 2000-11-01
参考文献数
6
被引用文献数
2 2

物品の資源循環に関わる動向が盛んである。コンクリートに関しては, 構造物から高品質の再生骨材を回収し, 質の低下を引き起こさないで再び構造用コンクリートに適用する技術等が実証化され, 現在は, それらの運用が経済的に成立するかを市場にて試行する段階にある。<BR>資源循環性の確保には, 設計時にあらかじめ更新レベルを設定することが重要になると考えられるが, 本報告では, 他産業で実績のある分解可能性・社会対応性設計の考え方に基づき, 解体後の更新のあり方を, 材料設計に反映させたリサイクルコンクリートについて, その概要を報告する。具体的には, コンクリート全量がセメントおよび骨材として完全にリサイクルすることを可能とする手法の提案, 完全リサイクルコンクリートを実構造物へ適用した国内初の施工事例について紹介する。
著者
友澤 史紀
出版者
セメント協会
雑誌
セメントコンクリート (ISSN:03710718)
巻号頁・発行日
vol.595, pp.10-11, 1996-09
著者
石倉 武 最首 貞典 助清 満昭 友澤 史紀
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.37, no.7, pp.16-23, 1999
被引用文献数
2

コンクリート廃材からの再利用はこれまで主に路盤材, 埋戻し材に用いられてきたが, 今後適用先を拡大するためには再生材料の高品質化が必要である。このような観点から原子力発電所の解体時に大量に発生するコンクリート廃材から, 高品質の再生骨材を製造する技術開発を実施してきた。機械すりもみ法および加熱すりもみ法による再生骨材製造技術に関する (1) 再生骨材, (2) 再生骨材を用いた再生コンクリート, (3) 実大壁モデルについて小規模装置で試験した結果, 普通骨材に匹敵する品質の再生骨材の回収に成功した。
著者
丸山 一平 長井 宏憲 野口 貴文 友澤 史紀
出版者
公益社団法人日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学年次論文集 (ISSN:13477560)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.823-828, 2000-06-01

本研究は,構造物に要求される性能から材料に求められる性能が定義できるという仮定の元で,要求された性能を満たすコンクリートの調合設計手法を確立することを目的としたコンクリートの要求性能型調合設計に関する基礎的研究である。本研究ではコンクリートに対する多くの要求性能値を同時に満たす調合問題を多目的最適化問題として扱い,遺伝的アルゴリズムを用いて,その解を導出するシステム構築を目指したところ、一定の成果が得られた。