著者
古山 彰一 松澤 照男
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 : ハイパフォーマンスコンピューティングシステム (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.44, no.SIG1(HPS6), pp.50-57, 2003-01-15

伸縮性領域を用いることで,適応格子法に関する並列計算手法を提案した.本手法を用いることにより,通信量コストを低く抑え,かつ,負荷分散を良好に行うことができた.その結果,一般的に並列計算が難しいこの問題に対して,32PE利用時に73%の高い並列化効率を得ることができた. : Elastic Domain Decomposition Method (DDM) for a parallel Adaptive Mesh Refinement (AMR) Solver is described. To use this method saving a message passing cost, a good load balancing, and a high parallel performances (73% on 32 PEs) were achieved.
著者
古山 彰一 藤島 政樹 竹内 克輝 永井 孝 奥村 浩
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.491-496, 2019-07-05 (Released:2019-08-03)
参考文献数
7

比色法を用いた水質調査をより簡便にするために,スマートフォンなどのスマートデバイスのアプリケーションを含めた人工知能による濃度判定を行うシステム開発を行った.色の同定,濃度算出に人工知能技術を利用することで,外光などを遮断するための冶具と色彩—濃度検量線の作成を不要とした.また,個々のスマートデバイス上で濃度測定を行うのではなく,ネットワーク上に構築した人工知能サーバによって濃度判定を行うこととした.このことで個々のデバイスにインストールされるアプリケーションの機能を最小限とし機種依存性を極力排除することを試みた.さらに観測位置情報も同時に取得・保存することで,広域環境調査に有効な水質測定システムになりうる可能性を示した.
著者
古山 彰一 千葉 元 横井 幸治 橋本 心太郎
出版者
富山高等専門学校
雑誌
富山商船高等専門学校研究集録 (ISSN:03878996)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.55-61, 2009-08

The seasonal variations of the water quality and the tidal flow in Toyama Bay were observed by using Conductivity Temperature Depth(CTD) and Acoustic Dopplar Current Profiler(ADCP). Tsushima warm current(TWC) intrudes about 100m in depth in Toyama Bay. The Japanese sea proper water is observed under 400m in depth; the salinity is from 34.1 to 34.2 and the potential temperature is around 0℃. The flow field in Toyama Bay is observed by ADCP system in the summer and the winter time.
著者
古山 彰一 中村 尊 小林 龍也 藤島 政樹 間中 淳 入江 光輝
出版者
日本沙漠学会
雑誌
沙漠研究 (ISSN:09176985)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.59-63, 2017 (Released:2017-08-02)
参考文献数
4

広く一般的に普及しているスマートフォンを用いた水質調査用アプリケーションソフトウエアの開発を行った.スマートフォンは,カメラ,GPS,ネットワーク通信機能を有しており,水質調査用デバイスとして多くの可能性を有する機器であり,世界中で一般的に普及している特徴を活かし,水質調査データをこのデバイスで広く取得する事を目的とする.実現に際してソフトウェア開発が必要となるが,OSとしては世界的に一般的なAndroidを用いる.さらに一般人に普及し,広くデータ収集を行う事が目的になるため,簡易な水質調査方法が必要とされるが,これは色情報を用いた手法を開発する.本報では色情報からフッ素濃度を算出する方法,人工知能を用いた色情報の抽出手法らを中心に議論を行う.