著者
解良 武士 古泉 一久
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.767-775, 2009 (Released:2009-11-25)
参考文献数
35
被引用文献数
4

最近,マラソンブームもあり持久系競技選手への呼吸筋トレーニングが注目されるようになった。しかし持久系競技選手に対する呼吸筋トレーニングの是非については議論されるところである。これまでのところ呼吸筋トレーニングによって持久性運動パフォーマンスが向上した報告と呼吸筋機能は向上しても持久性運動パフォーマンスは向上しない報告の双方がある。本稿は呼吸筋機能と持久性体力との関係,これまでの持久系競技選手への呼吸筋トレーニングに関する研究を解説し,持久系競技選手への呼吸筋トレーニングについて考察する。
著者
古泉 一久
出版者
城西大学
雑誌
城西大学研究年報. 自然科学編 (ISSN:09149775)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.125-133, 1998-09

本研究では, 身体各部位の筋厚と除脂肪量との関係, 身体各部位の皮下脂肪厚と体脂肪量との関係を明らかにすることを目的とした。本研究で得られた結果は次のとおりであった。1.除脂肪量では男子が, 体脂肪量では女子が高い値を示した。2.筋厚では男子が高い値を示し, 部位別では上肢の各部位で差が顕著であった。皮下脂肪厚では女子が高い値を示し, 部位別では大腿部で差が顕著であった。3.除脂肪量と筋厚との関係では, 男女ともに個々の部位よりも筋厚の総和で高い相関を示した。4.体脂肪量と皮下脂肪厚との関係では, 男女ともに腹部と大腿部で高い相関を示した。また, 女子の腹部を除いて, 個々の部位よりも皮下脂肪厚の総和で高い相関を示した。5.以上の結果から, 除脂肪量は筋厚に, 体脂肪量は皮下脂肪厚にそれぞれ反映されることが観察された。