著者
青江 秀史 勝久 晴夫 谷口 勢津夫 正城 敏博 吉田 悦子
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では、大学と組織の連携で生じる知的財産情報に関する諸問題の制度的観点や政策的観点について、海外における取組みとの比較研究を通じ、各大学が定める知的財産ガイドラインのあり方、地域との「身近な産学連携」のために必要な施策の検討を行う。また知的財産法と契約法や租税法上の問題について、現行法制度との整合性について総合的に検討を行い、円滑な産学連携活動への示唆を試みることを目的とする。
著者
吉田 悦子 小比類巻 美穂
出版者
Japanese Society for Mastication Science and Health Promotion
雑誌
日本咀嚼学会雑誌 (ISSN:09178090)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.11-23, 2005-05-31 (Released:2010-07-21)
参考文献数
13

著者らは1990年より, 当院において口腔筋機能療法Myofunctional Therapy (以下MFT) を行ってきたが, 小児期に舌癖があり, 誤った嚥下パターンをもちMFTの対象となるような患者が, 適切な訓練やアドバイスを受けずに成長するとどうなるのか疑問をもつようになった.そこで, 健常者に対し, 一般の診療所で簡便にできる水飲みテストを考案し, 2000年11月からの1年間に当院に来院した患者から無作為抽出し, 健常者に誤った嚥下パターンをもつ者がどの程度存在するのか統計調査を行った.その結果, 以下の通り被検者数662名の健常者において, 各年代に誤った嚥下パターンをもつ者がいた.・4~9歳68 .3%, 10~19歳42.7%, 20~29歳41.4%, 30~39歳36.3%, 40~49歳36.0%, 50~59歳49.2%, 60歳以上56.8%また, 誤った嚥下パターンをもっているとQOLの低下を招くこともわかった.今後は, 健常者に対しても, 誤った嚥下パターンもつかどうかスクリーニング検査を行い, 必要な場合は, 正しい嚥下パターンを獲得し, 正常な咀嚼・嚥下ができるようMFT等のリハビリテーションを行う必要があると考えられる.
著者
吉田 悦子
出版者
三重大学
雑誌
人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要 (ISSN:02897253)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.193-202, 2003-03-25

本稿では、日英語のパラレルコーパスとして作成された地図課題対話データを利用して、対話的談話における日英語の指示表現の分布を対照するための方法論のひとつであるセンタリング理論をとりあげ、その応用可能性について考察する。センタリング理論とは、談話における局所的な照応現象をモデル化するために提案されたものであり、英語の代名詞や日本語のゼロ代名詞が話題の中心として重要な役割を担うことを談話レベルで説明する言語モデルである。センタリング理論を対話的談話に応用する際の問題点としては、発話と発話との境界設定、対話参加者と談話内の指示対象との関係、「先行発話」の定義、談話要素を含まない発話の扱いなどが指摘されている。これらに関して具体例を提示すると共に、現時点での暫定的なベースラインの提案をおこなう。