- 著者
-
吉野 朋美
- 出版者
- 中央大学
- 雑誌
- 若手研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2006
3年間の研究で、本研究での一つの目的であった院政期の歌人源俊頼の自撰家集『散木奇歌集』の全訳注として春・夏・悲嘆部・雑部上に取り組むことができ、俊頼詠の特徴を考察する機会を持てた。また、俊頼歌論のテキストデータ化、抜書本の調査もおこなうことができた。もう一つの目的であった、後世における源俊頼享受の実態については、中心に扱った後鳥羽院における俊頼の位置づけについて論文にまとめることができ、また和歌作品以外での俊頼享受の実態を示す新資料二点を報告することができた。