著者
漆島 達哉 長瀬 剛 周藤 俊樹
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
MEDCHEM NEWS (ISSN:24328618)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.124-129, 2022-08-01 (Released:2022-08-01)
参考文献数
7

1999年に英国ケンブリッジにバイオベンチャーとして創業したアステックス社は、現在では主流となったフラグメント創薬(FBDD)を長らく牽引してきた。アカデミアやビッグファーマとの多くの協業により、近年立て続けに新薬が上市、または臨床試験が進み、FBDDとアステックス社の存在感を発展させてきた。2013年の大塚製薬による買収以降も企業文化をそのままに、疾患分野、FBDD技術の適用範囲を拡大している。ここではアステックス社が位置するケンブリッジとアステックス社、FBDDについて紹介する。
著者
周藤 俊樹 万年 英之 辻 荘一 後藤 信男
出版者
日本動物遺伝育種学会
雑誌
動物血液型蛋白多型研究情報
巻号頁・発行日
vol.1992, no.20, pp.27-31, 1992
被引用文献数
1

著者らは, 実験動物であるウサギ, マストミス, ハムスターから核DNAを精製し, M13ファージDNAの反復配列をプローブとしてDNAフィンガープリントを得た。その結果, 各個体で多数のバンドが検出され, そのバンディングパターンは各個体に特有であった。ウサギの同一個体の肝臓と血液からのDNAを用いて本法を行ったところ, 両者の間に相違は認められなかった。これらの結果より, M13ファージ反復配列を用いる本法のウサギ, ハムスター, マストミス等遺伝的モニタリング法が確立していない実験動物への適用に有効な方法であると考えられる。また, ウサギの日本白色種とニュージーランドホワイト種の交配による親子2組の親子鑑別を行ったところ, F1のバンドは両親のバンドのどちらかに由来していた。