- 著者
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國友 宏渉
江上 いすず
- 出版者
- 学校法人滝川学園 名古屋文理大学
- 雑誌
- 名古屋文理大学紀要 (ISSN:13461982)
- 巻号頁・発行日
- vol.1, pp.139-145, 2001-04-01 (Released:2019-07-01)
健康な男女大学生を対象に,CXD (Computed X-ray absorptiometry)法および超音波(Ultrasound method: US法)法を用いて骨密度を測定し,異なる2つの測定法による評価値の比較・検討を行った.また,両評価値と身体属性や運動歴との関連についても分析を行った.その結果,CXD法およびUS法によって得られた骨密度指標ΣGS/DとStiffnessによる評価結果は必ずしも一致せず,両者の間に相関関係は認められなかった.その原因の一つとして,測定部位の特性が骨密度に反映されるということが考えられる.つまり,外的ストレスの影響を多く受けると考えられる踵骨骨密度(US法)と,影響が少ないと思われる,第2中手骨骨密度(CXD法)では,一定の条件下で比較することは困難であるといえる.また,体格や運動歴と骨密度との関係においても,体重荷重や運動による機械的ストレスが多く加わる踵骨との間にのみ相関関係が認められた.一方,第2中手骨骨密度に関しては,外的ストレスによる影響の個人差が小さいことから,今後食生活や遺伝との関連について分析していくことにしたい.