著者
中島 美樹 松下 浩子 平光 正典 坂井田 和裕 江上 いすず
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.19, pp.172, 2007

<BR><B>【目的】</B><BR> 唐揚げにレモンを用いることで、さっぱり感が増すことと肉が柔らかくなることが一般的に知られている。そこで、(1)レモンの構成成分がさっぱり感にどのように影響を及ぼしているのか、また、(2)柔らかさを感じる最適な調理条件について検討した。<BR><B>【方法】</B><BR> (1)レモン果汁、レモン果汁と同酸度のクエン酸溶液、何もかけない市販惣菜唐揚げを用い、食べた時のさっぱり感について官能検査を実施し、まずは酸味の影響を確認。続いて、レモン果汁の主要構成成分である、酸味、香り、果汁感(コク)の存在がそれぞれさっぱり感にどのように影響しているのか官能検査にて検証。 (2) pHの異なるレモン果汁(pH2.5、3.0、3.5)に浸け込んだ鶏モモ肉を唐揚げにし、柔らかさおよび美味しさについて官能検査を実施。また、レモン果汁に浸け込んだ際の鶏モモ肉の保水量を確認。<BR><B>【結果】</B><BR> (1)レモン果汁、クエン酸溶液共にさっぱり感が増したが、レモン果汁の方がクエン酸溶液よりも有意に高く(P<0.05)、酸味以外の成分もさっぱり感に影響を及ぼしていることが示唆された。次に、レモン構成成分のさっぱり感についての役割を調べた結果、酸味、香り、コク共にさっぱり感が増し、中でも、香り、コクよりも酸味の影響が強かった(P<0.05)。 (2)pH2.5、3.0、3.5共に保水量が増加、事前にレモンに浸け込むことで柔らかい唐揚げに仕上がることが確認された。
著者
中島 美樹 松下 浩子 平光 正典 坂井田 和裕 江上 いすず
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 創立40周年日本調理科学会平成19年度大会
巻号頁・発行日
pp.172, 2007 (Released:2007-08-30)

【目的】 唐揚げにレモンを用いることで、さっぱり感が増すことと肉が柔らかくなることが一般的に知られている。そこで、(1)レモンの構成成分がさっぱり感にどのように影響を及ぼしているのか、また、(2)柔らかさを感じる最適な調理条件について検討した。 【方法】 (1)レモン果汁、レモン果汁と同酸度のクエン酸溶液、何もかけない市販惣菜唐揚げを用い、食べた時のさっぱり感について官能検査を実施し、まずは酸味の影響を確認。続いて、レモン果汁の主要構成成分である、酸味、香り、果汁感(コク)の存在がそれぞれさっぱり感にどのように影響しているのか官能検査にて検証。 (2) pHの異なるレモン果汁(pH2.5、3.0、3.5)に浸け込んだ鶏モモ肉を唐揚げにし、柔らかさおよび美味しさについて官能検査を実施。また、レモン果汁に浸け込んだ際の鶏モモ肉の保水量を確認。 【結果】 (1)レモン果汁、クエン酸溶液共にさっぱり感が増したが、レモン果汁の方がクエン酸溶液よりも有意に高く(P<0.05)、酸味以外の成分もさっぱり感に影響を及ぼしていることが示唆された。次に、レモン構成成分のさっぱり感についての役割を調べた結果、酸味、香り、コク共にさっぱり感が増し、中でも、香り、コクよりも酸味の影響が強かった(P<0.05)。 (2)pH2.5、3.0、3.5共に保水量が増加、事前にレモンに浸け込むことで柔らかい唐揚げに仕上がることが確認された。
著者
石井 俊哉 江上 いすず 中野 徹 小野村 光正 中川 二郎 奥村 純市
出版者
日本養豚学会
雑誌
日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science (ISSN:0913882X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.171-176, 2007-12-25
参考文献数
9

現在、日本は銘柄豚ブームとも思えるほど、数多くの銘柄豚が存在する。その内容は品種、飼料や水の違いを訴えるもの、地域色を出したものなど多岐に渡り、皆様々なアピールを展開し、味の違いを訴えている。人の味覚的な好みは個人によって異なっており、銘柄豚だけが好まれるわけではない。従って、より多くの消費者に好まれるために、銘柄豚の開発段階で、人の好みの傾向を捉えておくこと、次代の消費動向の鍵を握る青年層の好みを把握することは重要と考えられる。そこで本研究は、日本の銘柄豚の代表格である黒豚肉(イギリス系バークシャー種)と一般豚肉(三元交雑種)を、味覚官能検査を主体に比較し、青年層の好みを把握することと、黒豚肉の味覚官能的な優位性を検証することを目的に行い、若干の傾向を得たので報告する。
著者
西野 由記 江上 いすず 後藤 千穂 野路 公子 石井 貴子 森 みどり 小倉 れい
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.39-47, 2004-04-01

ライフスタイルの多様化,社会環境の変化に伴ない食行動や生活習慣が変化してきている.今回その中で,青年期における食行動や生活習慣こどのような変化が起こっているかを知るために,給食管理実習で作成した昼食を喫食した学生に対しアンケート調査を実施し,検討を行った.また給食管理実習で作られた昼食が喫食者の食行動や生活習慣にどのような教育効果を与えたのかを検討した.結果は,男女間では,給食管理実習で作成した献立を家で作りたいと思う項目においては男子より女子が高い数値(男子VS女子;平均値2.48 VS 2.89)となり,便通の項目においては女子より男子が高い数値(2.84 VS 2.25)となった.このことは男女の意識や生活スタイルからの違いの表れだと思われる.学年別においては,朝食の欠食や昨日の運動量の項目において,2年次生の方が1年次生より低い数値(1年次生VS 2年次生;平均値3.12 VS 2.81, 2.38 VS 2.12)となった.学科別では,全体的に栄養士コースの学生よりも生活科学科生の平均値が低く,生活科学科生に対する栄養教育のありかたを再検判する必要性を感じた.料理様式別では,全てにおいて和風料理が良い結果を出しており,昨今のヘルシー志向が伺える.女子学生全体の嗜好,生活習慣の質問項目の相関行列では,本学の給食を摂取するようになって食生活が変わったことが伺え,学生に対し給食管理実習の食事を通じて食行動,生活晋直の改善を促すことが出来だのではないかと思われた.このことより給食管理実習における喫食者に対する教育効果があることが示唆された.
著者
國友 宏渉 江上 いすず
出版者
学校法人滝川学園 名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理大学紀要 (ISSN:13461982)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.139-145, 2001-04-01 (Released:2019-07-01)

健康な男女大学生を対象に,CXD (Computed X-ray absorptiometry)法および超音波(Ultrasound method: US法)法を用いて骨密度を測定し,異なる2つの測定法による評価値の比較・検討を行った.また,両評価値と身体属性や運動歴との関連についても分析を行った.その結果,CXD法およびUS法によって得られた骨密度指標ΣGS/DとStiffnessによる評価結果は必ずしも一致せず,両者の間に相関関係は認められなかった.その原因の一つとして,測定部位の特性が骨密度に反映されるということが考えられる.つまり,外的ストレスの影響を多く受けると考えられる踵骨骨密度(US法)と,影響が少ないと思われる,第2中手骨骨密度(CXD法)では,一定の条件下で比較することは困難であるといえる.また,体格や運動歴と骨密度との関係においても,体重荷重や運動による機械的ストレスが多く加わる踵骨との間にのみ相関関係が認められた.一方,第2中手骨骨密度に関しては,外的ストレスによる影響の個人差が小さいことから,今後食生活や遺伝との関連について分析していくことにしたい.
著者
江上 いすず 長谷川 昇 大矢 みどり
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.191-198, 1995 (Released:2010-04-30)
参考文献数
17

BMI 23.1以上の健康な肥満傾向の女子学生を対象に, 性格特性と食行動についての調査を行い, 類型化された摂食パターン及び性格特性と食行動の関係を探り, 以下の結果を得た。1) 肥満傾向の女子学生は, 性格特性における“反社会性”が低く (p<0.01) 現れた。2) 女子学生全体の食行動を因子分析した結果, 4因子が抽出され (累積寄与率は85%),“不規則因子”,“抑制力なし因子”,“外因性因子”,“ストレス因子”と解釈した。3) 女子学生の食行動因子の中で,“不規則因子”では肥満傾向のファーストフード志向の者に高く (p<0.01),“ストレス因子”ではボリューム志向の者に高く (p<0.05) 現れた。4) 肥満傾向の女子学生は性格特性の“情緒性”,“誠実さ”と食行動因子の“抑制力なし因子”,“ストレス因子”について, 正の相関が現れた。
著者
江上 いすず
出版者
学校法人滝川学園 名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.35-43, 2001
被引用文献数
1

わが国の高齢化の進行は世界一であり, それだけに高齢者対策は急務を要する.高齢社会においては, 第1に高齢者の疾病予防・健康増進対策, 第2には, 高齢者のライフスタイルとして, 自己の成長と子育てが終わり, 残りの人生をいかに楽しくすごすことができるかという余暇活動の充実があげられる.このような現在の高齢者が直面するさまざまな問題を踏まえ, 高齢者のQOL(生活の質)を高めるには, 高齢者にとってどんな要求課題が考えられるか, また, 必要課題は何なのか, これらを検討することを目的とする.第1章には高齢者の疾病予防, 第2章には高齢者の生きがいとして高齢者教室の事例報告などを記述し, これらを背景として第3章に高齢者における要求課題と必要課題を提言する.特に, 高齢者の要求課題としては, 地域社会での仲間作り, 老人会等の充実・活性化がある.また, 生涯教育の第一線となる各種高齢者対象の教室も, 現在の日本が直面するあらゆる問題について, 今後は世代を超えた教育の場が望まれる.高齢者の必要課題としては, 高齢者自身による疾病予防・健康増進の具体的な実践であろう.また, 余暇活動として中高年期からの早めの生涯教育を実施することで, 高齢期につなげた長期に及ぶ学習意欲の継続を図ることが必要である.21世紀のわが国は, 5人に1人が高齢者という超高齢社会をポジティブに受けとめ, 国, 地域, そして, 高齢者自身が一体となってQOLを高めることが重要であると考える.
著者
國友 宏渉 江上 いすず 長谷川 昇 鈴木 真由子
出版者
学校法人滝川学園 名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.75-79, 1999-03-31 (Released:2019-07-01)

日々の生活習慣が健康に与える影響は大きいといわれる.誤った生活習慣は年齢に関わらず, 生活習慣病と呼ばれる厄介な病気につながることがある.このことは大学生の学生生活, とりわけ不規則な生活スタイルに陥りやすい学生にとっては重大な問題である.そこで本研究は, 学生の生活習慣と健康状態との関係に着目し, どのような生活習慣が健康に対してどれだけの影響力をもつのか, また各生活習慣要因の相対的な影響力の位置関係がいかにあるのかについて明らかにしようとした.本調査によって得られたデータを分析した結果, 学生生活において日常的かつ基本的な生活習慣, 特に食生活に関わる習慣が健康状態を大きく左右する要因として浮かび上がった.中でも, 「食事の規則性」, 「睡眠時間」, 「欠食」などの要因が相対的に大きな規定力をもって現れた.また, 毎日の食品摂取の在り方においても, 「清涼飲料」, 「インスタント麺」, 「菓子類」等の過剰摂取が健康状態にマイナスの因子として働いていることが示唆された.
著者
石井 貴子 江上 いすず 三浦 英雄 村上 洋子 後藤 千穂 野路 公子 小倉 れい
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.63-71, 2003-05-29

平成12年度より本学では,給食管理実習を1年次後期から2年次前期まで通年で行っている.この試みは,県内の2年過程の栄養士養成校でも希少と思われる.また授業は3時限連続(昼休みも授業に含む)で行われ,特に1年次では1クラスに3人の教員が担当し,特色ある授業を展開している.我々実習担当者は,栄養指導だけでなく大量調理も意欲的にこなす,即戦力となる栄養士をいかに養成するか.を目的の一つに掲げている.今回この特色ある授業を受講した学生の意識調査を行うことにより,どれだけ教育効果が得られるかを見極めるため,本学食物栄養学科及び栄養士科の1・2年次生各々654名を対象に,調査を行った.その結果1年次では,実習を楽しく行うことができ,さらに大量調理と小量調理の違いに興味を持った学生が多いことが分かった.2年次では実習を継続して行うことにより,調理技術が上手になり,体もよく動き,さらに,現代学生気質として低めの傾向にあると思われる,積極性,協調性,忍耐力についても意識の向上が見られ,教育効果が上がっていることが確認された.しかし,食事作りに対する意欲や食糧事情に関する興味については,学生の意識が低いこともあわせて確認された.また,1・2年次ともに肉体的に「疲れた」という意識が非常に高く,今後は疲労度改善の方策をたてる必要性があることが示唆された.
著者
石井 貴子 江上 いすず 三浦 英雄 村上 洋子 後藤 千穂 野路 公子 小倉 れい
出版者
学校法人滝川学園 名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.63-71, 2003

平成12年度より本学では,給食管理実習を1年次後期から2年次前期まで通年で行っている.この試みは,県内の2年過程の栄養士養成校でも希少と思われる.また授業は3時限連続(昼休みも授業に含む)で行われ,特に1年次では1クラスに3人の教員が担当し,特色ある授業を展開している.我々実習担当者は,栄養指導だけでなく大量調理も意欲的にこなす,即戦力となる栄養士をいかに養成するか.を目的の一つに掲げている.今回この特色ある授業を受講した学生の意識調査を行うことにより,どれだけ教育効果が得られるかを見極めるため,本学食物栄養学科及び栄養士科の1・2年次生各々654名を対象に,調査を行った.その結果1年次では,実習を楽しく行うことができ,さらに大量調理と小量調理の違いに興味を持った学生が多いことが分かった.2年次では実習を継続して行うことにより,調理技術が上手になり,体もよく動き,さらに,現代学生気質として低めの傾向にあると思われる,積極性,協調性,忍耐力についても意識の向上が見られ,教育効果が上がっていることが確認された.しかし,食事作りに対する意欲や食糧事情に関する興味については,学生の意識が低いこともあわせて確認された.また,1・2年次ともに肉体的に「疲れた」という意識が非常に高く,今後は疲労度改善の方策をたてる必要性があることが示唆された.