- 著者
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岩崎 仁
萩原 博光
坂東 忠司
安田 忠典
中瀬 喜陽
土永 浩史
土永 知子
- 出版者
- 京都工芸繊維大学
- 雑誌
- 基盤研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2006
驚異的な「博物学的知識」が南方熊楠の第一の特徴であるが、一方で彼は日本の先駆的自然保護活動家として評価されている。本研究によって、彼の自然保護活動は、熊野地方を対象とした緻密な自然生態系調査、特に1900~1904 年の那智における植物標本採集を中心としたフィールド調査を絶対的な基礎としていることが明らかとなった。さらに、この時期の植物・生態学的な研究活動が、後に形成される熊楠の思考体系全体、民俗学や宗教学的側面にまで深く影響していることがわかった。