著者
大知 正直 城 真範 森 純一郎 浅谷 公威 坂田 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

研究への投資戦略策定のために,早い段階で有望な研究や研究分野を特定することは重要である.また,近年の論文出版数の急増及び専門知識の細分化のため,将来の技術動向を自動で予測する技術の開発が必要である.一方で技術の現状を表す指標には様々なものがあり,どの指標による未来予測を示すかは分析の目的に依存する.つまり,様々な指標による技術動向の自動予測を行うための基盤技術の開発が課題である.そこで,本稿では,出版社の論文データの様々な異種ネットワーク情報を用いて,未来の様々な技術指標を自動で予測するための分散表現を抽出する手法を提案する.実験の結果,論文間の参照関係の予測のF値は95.6%で,出版後3年後のh-indexは一定の条件下で64.4%だった. この結果は,論文間の参照関係を十分に写像できていることを示している.一方で,将来のh-indexの予測精度は比較手法と同等であり,さらに研究を深める必要がある.本論文の成果は,論文データ向けの異種ネットワーク分散表現が技術動向の自動予測を行うための基盤となる可能性が示唆している.
著者
大知 正直 城 真範 森 純一郎 浅谷 公威 坂田 一郎
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.1K3J403, 2019 (Released:2019-06-01)

研究への投資戦略策定のために,早い段階で有望な研究や研究分野を特定することは重要である.また,近年の論文出版数の急増及び専門知識の細分化のため,将来の技術動向を自動で予測する技術の開発が必要である.一方で技術の現状を表す指標には様々なものがあり,どの指標による未来予測を示すかは分析の目的に依存する.つまり,様々な指標による技術動向の自動予測を行うための基盤技術の開発が課題である.そこで,本稿では,出版社の論文データの様々な異種ネットワーク情報を用いて,未来の様々な技術指標を自動で予測するための分散表現を抽出する手法を提案する.実験の結果,論文間の参照関係の予測のF値は95.6%で,出版後3年後のh-indexは一定の条件下で64.4%だった. この結果は,論文間の参照関係を十分に写像できていることを示している.一方で,将来のh-indexの予測精度は比較手法と同等であり,さらに研究を深める必要がある.本論文の成果は,論文データ向けの異種ネットワーク分散表現が技術動向の自動予測を行うための基盤となる可能性が示唆している.
著者
城 真範 合原 一幸
出版者
Institute of Industrial Science The University of Tokyo
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.233-234, 2016-05-01 (Released:2016-05-30)
参考文献数
3

本報告では実数値a のβ進数展開についての数値計算を行った.その結果,a によらず,βの変化に応じて各整数の出現割合が自己相似的に変化することを示した.2<β<3 の場合,数値1 と2 が同数出現するβはβ-2=0,(β-2)β-2=0,((β-2)β-2)β-2=0,…の解で与えられる.
著者
吉田 肇 城 真範 平田 正紘 秋道 斉
出版者
The Vacuum Society of Japan
雑誌
真空 (ISSN:18822398)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.298-306, 2011-05-20
被引用文献数
3

A transmission probability <i>W</i> of gas molecules passing through a vacuum component is usually calculated using the Monte Carlo method. In the calculation, it is generally assumed that gas molecules are introduced to a smooth surface and scatter with cosine low. Since the <i>W</i> is influenced by the shape and/or roughness of the surface in practice, the precise calculation of <i>W</i> requires the inclusion of surface geometry. The conventional Monte Carlo method, however, needs very long time to calculate the <i>W</i> for a cylinder with many corrugations, in other words, rough surface. In this paper, a new method to decrease the time for a calculation with rough surface is described. In the new method, the scattering angle distribution distorted by corrugations is analytically calculated. The distorted distribution is used to determine the scattering angle of the gas molecules at the surface. In the case of a cylinder with the ratio of length to the radius <i>L/r</i> of 5, the ratio of the <i>W</i> with V-shaped corrugations to that without corrugations is 0.77 at minimum. Results of the calculation were obtained by both the new method and the conventional method, and are identical within 0.5%. The time required by the new method was more than 100 times shorter than that by the conventional one.<br>