著者
中田 恵史 岡本 東 堀川 三好
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.149-150, 2018-03-13

無線LANとスマートフォンの普及により,スマートフォンから発信されるWi-Fiプローブ要求を利用した行動分析技術の研究がさかんに行われてきた.既存の研究では,MACアドレスのみを用いて同一利用者を推定し,分析を行っていた.しかし,最新のスマートフォンの一部にはMACアドレスをランダム化する機能が追加され,既存の手法を用いることが困難になっている.本研究では,ランダム化されたMACアドレスのプローブ要求に対して,タイムスタンプ,MACアドレス,受信信号強度,パケット長,シーケンス番号から同一利用者推定を行い,混雑度推定,エリア間移動を推定する手法を提案する.
著者
藤野 一也 植竹 俊文 岡本 東 堀川 三好 菅原 光政
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.4, pp.1-8, 2013-05-31

近年,福祉相談業務の現場では,寄せられる相談案件の増加による相談員一人あたりが抱える案件の増加や相談内容の多様化が問題となっている.そのため,情報システムを活用することで,相談内容と対応方法を施設内で一元管理し,蓄積された情報の分析を行い業務へ活用することが必要となっている.本稿では,福祉相談を,相談事例管理,専門予約管理,統計情報管理および事例分析管理の 4 つの業務としてとらえ,事務処理の効率化,相談事例の一元管理および収集された実績情報の活用を目的とした 「相談業務支援システム」 の提案を行う.実績情報の活用方法としては,時系列ごとの相談傾向分析,事例の鮮度などを考慮したあいまい検索および相談内容に基づく事例のカテゴライズの 3 つの機能について検証を行う.提案システムは,共同研究先の岩手県高齢者総合支援センターに導入し,2 年間の運用より得られた知見についてまとめる.In recent years, the number of consultations has been increasing in welfare advice services. Thus, increase of workload for consultant and diversification of consultation contents have become problems. Therefore, centralized administrative management of advice services and its handlings is necessary, with the use of an information system, and analyzes of the information stored are also needed. In this paper, welfare consultation businesses are categorized into four segments; consultation case management, professional reservation management, statistics management, and case analysis management. We propose a "welfare consultation business support system" aimed for efficiency of operations; consolidate information of consultation cases and the practical use of consultation information gathered. Application method of the collected information is divided in to three functions; consultation trend analysis by time series, fuzzy search based on the freshness of cases and categorization of consultations based on the consultation contents. We introduced the proposed system at Iwate Prefecture Elderly Support Center, and summarized the result of operations in 2011.
著者
半澤 幸恵 葛西 翔太 菅野 幸貴 竹野 健夫 堀川 三好 菅原 光政
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. IS,[情報システムと社会環境] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.102, pp.21-28, 2007-11-05
参考文献数
5
被引用文献数
3

農業生産者は圃場での栽培作業に従事しており,自ら農作物を陳列・販売する産地直売所において販売状況を常には把握できず,売上量の推移に合わせた出荷量調整が困難である.既報にて生産・出荷調整支援システムを提案し,(1)生産者への店内農作物の売上状況等の提供と(2)消費者への農作物情報公開により,出荷量の調整と消費者へのより新鮮な農作物の提供を図った.本稿では,実在の産地直売所に,提案システムの販売促進支援,入荷管理,在庫管理,売上管理の機能を導入,運用したので報告する.