著者
塩田 茂雄 中島 圭佑
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回 (2019)
巻号頁・発行日
pp.2E5J601, 2019 (Released:2019-06-01)

Twitter APIのキーワード検索機能により収集した大量のツイートを分析し,以下の共通の特徴が見いだされることを述べる.(1)日常的なキーワードで検索するとオリジナルツイートが半数以上を占めるが,重大な出来事に関する非日常的なキーワードで検察するとリツイートが大半を占める.(2)単位時間あたりのリツイート数の変化は,急峻なピークを迎えたのち昼夜変動を繰り返しながら減衰するという定型パタンに従う.(3)検索を行うキーワードに関わらずリツイート数は(べき分布のような)裾の長い分布に従う.(4)リツイート数と(ツイートを行ったユーザの)フォロワー数との相関は小さい. さらに,上記の中から3番目の特徴に焦点を当て,この特徴が,ツイートの内容だけでなくそれまでのリツイート回数を加味してリツイート対象を選ぶという人間の行動モデルから説明できることを示す.
著者
中村 和弘 原田 淳子 塩田 茂雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.92, no.9, pp.604-612, 2009-09-01
被引用文献数
4

数列がグラフ的であるための必要十分条件を与える「Havel-Hakimiの定理」を用いて,与えられた次数列を再現するネットワークを構成できることが知られている.本論文ではHavel-Hakimiの定理を利用して次数列を再現するネットワークを構成したとき,構成されたネットワークと現実のネットワークとの間に,2点間距離,クラスタ係数,周辺ノードの平均次数等の特徴量の点でどのような違いが存在するかを分析する.Havel-Hakimiの定理によるネットワーク構成には様々なバリエーションが存在するが,バリエーションの違いが構成されるネットワークに与える影響についても調査する.
著者
阪田 史郎 塩田 茂雄
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

外部電源供給型の固定ノードとバッテリー駆動で無線中継機能を有する移動ノードが混在するハイブリッドノード構成型アドホックネットワークに関し、混在構成の特徴を活かした高信頼化・省電力化・高寿命化技術を確立し、その有効性を定量的に示すことにより、センサネットワーク、ホームネットワーク、VANET(車車間/路車間通信)、無線LANメッシュネットワーク、DTN(Delay/Disruption Tolerant Network)など多様な各マルチホップ・アドホックネットワークの共通的な技術課題を横断的に解決した。