著者
山井 成良 坂下 秀 吉田 健一 石橋 圭介 宮下 健輔 柏崎 礼生
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2017-IOT-36, no.40, pp.1-1, 2017-02-24

この特別セッションでは情報処理学会インターネットと運用技術 (IOT) 研究会,電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ (IA) 研究会の主査や幹事による,研究会と学会の未来について議論を行う.
著者
会田 雅樹 石橋 圭介 巳波 弘佳 栗林 伸一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.56, pp.25-30, 2003-05-09
被引用文献数
1

NTT DoCoMoのi-modeサービス(携帯電話端末を用いたIPデータ通信サービス)は急激にユーザ数を増やし,サービス開始から約4年後の2003年2月16日現在で契約者数が約36,773,000に達している.このような爆発的に広まった希有な通信サーービスの普及過程は,ヒット商品に対するユーザの挙動を知る上で興味深いサンプルである.人間関係の構造は,エンジニアリングによる設計や形成が行なわれる対象ではなく,多くの人々が個々に活動することよって形成される.他の社会的現象やインターネットでも同様な過程で形成されるネットワークが存在し,それらはしばしばスケールフリーネットワークとなることが知られている.本報告は,i-modeのユーザ数とトラヒック量の関係に関する非常に簡単な分析から,i-modeのpotential customerである非常に大きな人間の集合に対して,人間関係のネットワーク構造がスケールフリーとなることを示す.また,ユーザの振舞いに関する傾向についても考察する.
著者
小林 淳史 西野 将史 木村 真吾 石橋 圭介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.286, pp.1-6, 2008-11-06

近年,バックボーン内のトラヒックにおいて,IPTV,VoIPトラヒックのようなネットワーク品質を要求するアプリケーションが増えている.このため,ユーザのトラヒックをもとに,より簡易に大容量のストリーム・サービスの品質を測定する手法が要望されている.本稿では,選択的にパケットを抽出し,所望のパケットのみをsFlowで配信するルータを用いた品質測定システムを検討したので報告する.特に,VoIPにおいては,SIPによるシグナリング・パケットを監視することで,メディアを特定し,当該メディア・パケットをルータのアクセスリスト機能を用いて,選択的にsFlowルータにて抽出する手法を用いる.このため,SIP監視からアクセスリストの設定,sFlowによるトラヒックデータ受信までの一連の動作システムのアーキテクチャの検討とプロトタイプによる動作検証を行ったので報告する.
著者
石橋 圭介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.378, pp.49-54, 2007-12-06
被引用文献数
3

本稿では,広域インターネットトラヒックの測定,特に空間的トラヒック特性の測定,分析について述べる.ここで空間的トラヒック特性とは,トラヒック交流に代表されるネットワークトポロジ,地理的,アドレス空間中のトラヒック転送状況に関する特性である.従来のトラヒック特性分析がリンク帯域やバッファ設計およびネットワーク品質管理などの面から主に時系列トラヒック特性の分析に注力されていたのに対し,近年,トラヒックエンジニアリング,やネットワーク構成設計,もしくはネットワークの広域障害や異常トラヒックの検出・分析の観点から空間的トラヒック特性測定にも着目が集まりつつある.本稿では,広域インターネットトラヒックの測定手法,及び空間的トラヒック特性の分析に関する研究動向を紹介する.空間的トラヒック分析の応用として,特に異常トラヒック検出について,我々の研究グループにおける取り組みも含め,紹介する.