著者
紺野 義一 菅谷 良夫 広部 みどり 外尾 恵美
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.59-65, 1999
被引用文献数
1

転相温度乳化法は, ノニオン界面活性剤の温度による親水性・親油性のバランスの変化を利用した乳化法である。本研究では, 乳化剤としてテトラオレイン酸POE (<i>n</i>) ソルビット (<i>n</i>: 30, 60) およびPOE (20) 硬化ヒマシ油を用いて, 転相温度乳化法により各種油剤でエマルションを調製し, 粒子径の測定や経時安定性を評価した。実験の結果, 粒子径200nm以下の微細なエマルションを得るには, 乳化剤と油剤の組合せが重要であった。微細エマルションの安定性に関しては, POE硬化ヒマシ油で得られるエマルションは良好であるが, テトラオレイン酸POEソルビットでは油剤種により異なった。また, 上記二つの乳化剤を混合して用いれば, 各種油剤で経時安定性の良好な微細エマルションが得られる。
著者
藤木 大介 堀井 順平 二宮 由樹 外尾 恵美子
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.41, no.Suppl., pp.117-120, 2018-03-01 (Released:2018-03-01)
参考文献数
10

集中力は学習において重要な役割を果たす.これまでも課題遂行中の思考状態がそのパフォーマンスに影響することが示されてきた.一方,自己の注意能力について正確に評価できる場合,不注意,多動,衝動的等注意に問題があっても選択的注意課題に優れることも示されている.このことから,集中力の劣る者でもそれを自覚化させた場合,補償的に思考状態を変化させ,課題成績が高くなる可能性がある.そこで持続的注意に関する検査の結果をフィードバックすることが思考状態や読解成績に影響を及ぼすか検討した結果,課題そのものではないが課題に関連する思考が増え,特に持続的注意の劣る参加者は読解成績が向上することが示された.