著者
石原 康宏 冨永 貴志 大黒 亜美 大島 隆幸
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

医療や産業に使われている化学物質の中には、バルプロ酸やポリ塩化ビフェニルなど、胎児期や乳幼児期の曝露により、成長後の行動異常を引き起こすものが幾らかある。一方、脳内には免疫を担当するミクログリアと呼ばれる細胞が存在し、常に脳内を監視して異物を排除している。本研究では、化学物質の発達期の脳への作用メカニズムについて、ミクログリアに着目して検討する。ミクログリアが過剰に活性化すると、障害作用を有する炎症性分子を放出することから、まずは化学物質と炎症との関連を解析する。
著者
大島 隆幸
出版者
徳島文理大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

研究成果の概要:糖尿病などに代表される生活習慣病の最重要原因は肥満であり、核内受容体型転写制御因子PPAR-gamma は、脂肪細胞の分化制御を介した肥満の倹約因子である。今回我々は、PPAR-gamma のSUMO 化修飾の生理学的意義を明らかにすることを目的に、まずPPAR-gamma2 特異的ノックダウンマウスを作成した。そしてこのマウスは、痩せの大食いと共に、脂肪肝が全く認められないという表現系を示した。