著者
松井 大樹 大沢 勇統 高橋 篤 大星 直樹
雑誌
2017年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集 (ISSN:1884197X)
巻号頁・発行日
vol.2017, 2017-09-15

ゲノム解析におけるマッピング処理は、扱うデータ量の大きさから、膨大な処理時間を必要とする。本稿では、処理速度の向上を目的として、マッピング処理を並列化し、PCクラスタ上で動作させ、処理速度の計測を行った。その結果を示す。
著者
中野 友裕 菅野 雅仁 佐藤 菊枝 疋田 智子 保谷 麗子 岡本 和也 黒田 知宏 大星 直樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.1-4, 2015-03-05

現在,病院情報システム (HIS) が導入され,様々な医療情報が計算機上に蓄積されているが,HIS の情報は十分活用されているとは言えず,近年報告されている医療インシデントは,看護師が取得した医療情報を現場まで運ぶ際の失敗など,情報の不足に起因する.本研究では,情報の不足に起因する医療インシデントを減らすことを目的として,これから行おうとしている医療行為に必要な情報を,看護師の持つモバイル端末に能動的に通知するシステムの開発を行った.本稿では,看護師の持つモバイル端末の状態に関わらず,看護師の持つモバイル端末に常に情報を通知できるようにするために構築した,通信モジュールをバックグラウンド動作させ,かつ,稼働させ続ける仕組みについて報告する.Nowadays, various clinical information is accumulated electronically due to introduction of hospital information systems. However, the accumulated information is not fully utilized. Actually, most of reported clinical incidents are caused by insufficient or incorrect information delivery. In this research, we developed information system to push information required for the clinical action, which is about to performed, to the mobile terminal of the nurse who is to perform the clinical action. In this paper, we made the mobile application immortal instead of conditions of terminal to make the proposed information system practical.
著者
堅田 千種 今井 みはる 野崎 一徳 川本 昌幸 前田 芳信 島 優子 大星 直樹 玉川 裕夫
出版者
Japan Association for Medical Informatics
雑誌
医療情報学 = Japan journal of medical informatics (ISSN:02898055)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.231-238, 2006-03-03

管楽器奏者に口唇外傷予防を目的としたミュージックスプリントを装着すると,音色も変化することが知られており,我々の臨床でもしばしば経験しているが,音色変化を定量的に解析,評価した研究は少ない.そこで,プロのトランペット奏者の協力を得て,スプリント装着時と非装着時の音色を,音響解析による物理的比較,自然音の一対比較法による聴覚比較,そしてデジタルフィルタリング法を用いた合成音比較の3方法で比較した.<br/> 物理的比較では,long-tone録音後に高速フーリエ変換を行い,スプリント装着時に高周波倍音成分の音圧が高くなっていることが示せた.聴覚比較では,音楽経験にかかわらずスプリント装着時の音をより好む被検者が多いことを明らかにできた.そして,低周波数部分を共通にし倍音成分のみを入れ替えた合成波形比較では,基音に対して13次から20次の倍音が,音色の好みに影響を与えていることを示せた.
著者
大星 直樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.97, pp.71-76, 2002-10-24
被引用文献数
2

適正な医療の提供と効率的な診療を行うため、多くの病院でクリニカルパスという経営管理手法が導入されつつある。クリニカルパスとはオペレーションズリサーチのPERTやGannt Chartの手法を取り入れたものであり、その導入によって入院日数の短縮や病院収入の増大という効果が期待される。近年のIT技術の普及をうけて、このクリニカルパスを電子化、運用し膨大なデータの分析や共有化を進めようとする試みがなされている。本稿では、半構造データモデルによるクリニカルパスモデルの記述を示し、従来、与えられていなかったクリニカルパス電子化のための設計指針を提案する。そして、このモデルに基づくプロトタイプの実装の試みを報告する。In 1980's, to cope with the soaring medical expenses, Diagnosis Related Groups/Prospective Payment System (DRG/PPS) are introduced in the U.S.. DRG/PPS have changed the hospital management and many management tools had been developed. Above all, Clinical Path is a popular and effective technique. This clinical path is a medical management technique derived from PERT or Gannt Chart. It is very useful for medical engagers to make up and manage an electronic clinical path system to analyze the data or data sharing. However, up to this time, there exists no designing guideline to implement electronic path systems. The author gives a guideline based on semistructured data model and discussion about the effectiveness of electronic path system through implementation of a prototype system.