著者
齋藤 真里 大村 和典
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.9-16, 1996-11-15
参考文献数
6
被引用文献数
2

目標が不明確な情報探索行動をモデル化するために, 情報探索の課題を用いた心理実験を Thinking Aloud 法で行った. この実験の課題で得られた発話を分析し, 目標が不明確な情報探索行動には,「情報の取捨選択を行うプロセス」と「目標を明確化するプロセス」が存在することがわかった. また, 探索目標が構造化されていくパターンが見いだされた. ここでは, この二つのプロセスが探索行動でどのように機能しているかを表すモデルを提案する, また, この二つのプロセスと, 情報探索行動における動機付けの要因である「達成感」と「目標の明確化」との関連性が示唆された.
著者
安部 美緒子 大村 和典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.582, pp.65-70, 2000-01-21
被引用文献数
4

握力インターフェースによる、遠隔地間での親しい人同士のインフォーマルコミュニケーションの研究 インフォーマルコミュニケーションにおいては、気持ちを伝えあうことによって対話を創り上げる過程を、対話の参加者は楽しんでいる。我々は、この対話を創るためのコミュニケーションシステムとして、握力インターフェースHearty Eggを試作し、ユーザ間のインタラクションを検討した。ユーザは独自のリズムの生成とその壊しのサイクルによって対話を創り上げる。このコミュニケーションモデルの紹介と、更にそのモデルのインターフェースへの応用として、コミュニケーションの痕跡の概念について考察する。