著者
長谷部 雅彦 持井 聡子 大森 照夫 杉山 典正 近成 涼香 都築 泉
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.12, pp.616-622, 2018-12-01 (Released:2018-12-01)

介護サービス全体に占める徘徊見守りサービスの市場割合は0.2%以下,また既存サービスの利用率は10%以下という極めて少ない状況である。この原因として,既存サービスは介護従事者等の人手を必要とするケースが多い一方介護の仕事は社会的地位が低い上に低賃金・重労働のため常時人手不足を生じていることや,身体拘束や行動制限などへの留意が必要であることが認識された。そこで,これらの人権侵害に留意しつつ介護従事者の負担軽減を図ることが可能と考えられる技術要素を抽出し,技術要素を組み合わせて,本研究では,進化型ペットロボ,体内挿入カプセルロボ,未来型お供ロボを提案することとした。
著者
西田 彩子 大久保 三四朗 大森 照夫 木下 光博 酒本 裕明 杉山 典正 都築 涼香 法宗 布美子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.119-128, 2018-03-01 (Released:2018-03-01)

本研究では,ITベンチャー企業が知育玩具にAR(拡張現実)技術を適用したAR知育玩具について,新規事業を創出すると仮定し,情報収集と調査・分析を通じて事業立案の方策を検討した。AR及び知育玩具の各々の市場が拡大傾向にあること,両者を組合せた場合に相乗効果が見込まれることから,AR知育玩具の有望性が確認された。さらに,トピックモデル分析を用いて,全体を概観するマクロ分析からセミマクロ分析,さらにはミクロ分析へと展開する新たな手法を試みた。また,ブログを対象としたニーズ分析等を行なった。これらの分析から得られた要素をもとに,「積み木を用いたTangible user interface型の幼児向け英語学習玩具」を提案した。
著者
都築 涼香 大森 照夫 山本 光三 岡 紀子 杉山 典正 出口 哲也 仲 美津子 松原 智子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.130-134, 2017-03-01 (Released:2017-03-01)

本研究は,新市場参入を検討している営業部隊のための効果的な情報分析に関するものである。下町ロボットと名付けられた仮想の会社は高感度加速度センサーを製造販売しており,これを武器に成長が期待される介護・支援ロボット市場へ参入するケースを想定した。加速度センサーの販売先として可能性が高い企業6社を選定し,具体的な営業活動をイメージしながら必要な情報を収集・分析した。本稿では,従前の情報分析の提供先としてあまり馴染みのなかった営業部隊に着目し,営業部隊の営業戦略支援のための具体的な情報提供手法について報告する。
著者
左右内 敏浩 法宗 布美子 都築 泉 大森 照夫
出版者
Information Science and Technology Association, Japan
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.149-153, 2020-03-01 (Released:2020-03-01)

新規開発テーマを提案する手法の一つとして「α発想法」がある。「α発想法」は,①個々人が自由発想を行う「個人ワーク」,②個人ワークで得られた発想をグループ化,階層構造化して機能ツリーマップを作成する「集団ワーク」,③機能ツリーマップの分類に既存特許を当てはめて,発想と公知技術との対応を表す機能鳥瞰マップを作成する「鳥瞰ワーク」,④機能鳥瞰マップに自社の強みや市場環境を加味して攻め所を特定する「提案ワーク」の4段階で構成されており,徹底的に発想を展開した後に公知技術と対比し,最終的に自社の強みや環境要素を加味して提案する手法である。「既存特許の分析」を起点とする一般的な手法とは異なり,既存の枠に捉われない「発想」を起点とする点が,「α発想法」の特徴といえる。本研究では,「生分解性プラスチック」を題材に,「新規開発テーマの提案」を目的として「α発想法」を実践し,「徐放性シロアリ駆除剤」を提案するまでの,各段階における留意点等について報告する。
著者
法宗 布美子 左右内 敏浩 都築 泉 大森 照夫
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第16回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.25-29, 2019 (Released:2019-06-14)

新規開発テーマを提案する手法の一つとして「α発想法」がある. 「α発想法」は, ①個々人が自由発想を行う「個人ワーク」, ②個人ワークで得られた発想をグループ化, 階層構造化して機能ツリーマップを作成する「集団ワーク」, ③機能ツリーマップの分類に既存特許を当てはめて, 発想と公知技術との対応を表す機能鳥瞰マップを作成する「鳥瞰ワーク」,④機能鳥瞰マップに自社の強みや市場環境を加味して攻め所を特定する「提案ワーク」の4段階で構成されており, 徹底的に発想を展開した後に公知技術と対比し, 最終的に自社の強みや環境要素を加味して提案する手法である.「既存特許の分析」を起点とする一般的な手法とは異なり, 既存の枠に捉われない「発想」を起点とする点が, 「α発想法」の特徴といえる.本研究では, 「生分解性プラスチック」を題材に, 「新規開発テーマの提案」を目的として「α発想法」を実践し, 「徐放性シロアリ駆除剤」を提案するまでの, 各段階における留意点等について報告する.
著者
長谷部 雅彦 持井 聡子 大森 照夫 杉山 典正 都築 泉 近成 涼香
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第15回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.19-24, 2018 (Released:2018-06-22)

本研究では、近年社会問題化され益々増加する認知症高齢者の徘徊に着目し、新しい「徘徊見守りサービス」を提案することを目的とした。現状調査によると、介護サービス全体に占める徘徊見守りサービスの市場割合は0.2%以下と極めて小さく、また既存サービスの利用率は10%以下という状況であった。この原因として、既存サービスは介護従事者等の人手を必要とするケースが多い一方介護従事者は社会的地位が低い上に低賃金・重労働のため常時人手不足を生じていることや、身体拘束や行動制限などへの留意が必要であることが認識された。そこで、これらの人権侵害に留意しつつ介護従事者の負担軽減を図ることが可能と考えられる技術要素を調査した結果、論文情報ではAI画像解析、GPSトラッキング、特許情報ではAI会話解析,生体信号監視,各種センサー技術,口コミ情報ではGPS位置情報、特殊シールの貼り付け、QRコードの携帯などが着目された。これらの技術要素を組合せ、本研究では、進化型ペットロボ、体内挿入カプセルロボ、未来型お供ロボを提案した。
著者
法宗 布美子 大久保 三四朗 大森 照夫 木下 光博 酒本 裕明 杉山 典正 都築 涼香 西田 彩子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第14回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.21-26, 2017 (Released:2017-11-01)
参考文献数
3

本研究では, 知育玩具にAR(拡張現実)技術を適用したAR知育玩具について, ITベンチャー企業がビジネスモデル主導で新規事業を創出することを想定し, ①事業アイデアが市場視点からビジネスシーズとなり得るかの判断, 及び②具体的な製品の提案を行った. ①について, ARの市場, 知育玩具の市場がそれぞれ拡大傾向にあること, また, 両者を組合せた場合に相乗効果が見込まれることから, AR知育玩具市場の有望性が確認された. ②について, テキストマイニング・トピックモデル分析を用いて, 全体を概観するマクロ分析からセミマクロ分析へ, さらにはミクロ分析へと展開する新たな手法を試みた. その他, ブログを対象としたニーズ分析などを行い, AR知育玩具と親和性の高い要素として, 「積み木」, 「英語学習」, 「Tangible Interface」に着目した. これらの要素をもとに, 「積み木を用いた Tangible Interface 型の幼児向け英語学習玩具」を提案した.