著者
大見 広規 小熊 美和子 百々瀬 いづみ 望月 吉勝
出版者
日本小児保健協会
雑誌
小児保健研究 (ISSN:00374113)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.383-389, 1999-05-30
参考文献数
18
被引用文献数
2
著者
大見 広規 マーティン メドウズ Hiroki OHMI Martin Meadows
出版者
名寄市立大学
雑誌
紀要 = Bulletin of Nayoro City University (ISSN:18817440)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.67-72, 2019-03

1906,1966年には,丙午の迷信に従い,出生率や出生性比など,人口動態統計に大きな変化が起こった。次の丙午年は2026年,今から8年後であり,子どもを出産する女性の年齢が30歳前後であることを勘案すると,本学の学生が相当する年齢層となる。学生を対象に,丙午出産についての意識調査を実施し,2026年の人口動態統計の傾向を予測した。回収率は15.4%と低く,特に男性での回収数が少なかった。丙午迷信は約40%が知っていたが,由来は知らないものが多かつた。本人,親,親戚の80%以上が迷信を気にしていず,男女とも約80%以上が,丙午出産を避けようと思っていなかった。避ける場合は,避妊が主であり,人工妊娠中絶や虚偽の届けは考えていなかった。半数以上が,2026年には人口変動が起こらないと予測していた。しかし,20%弱の学生が気にしており,女性は半数がパートナーや親など周囲に影響を受けると回答していること,さらに,生殖医療の普及や,近くなったときのメディアからの情報など,様々な社会因子も予想されることから,若千の出産数減少や,出生性比の変化が起こる可能性は否定できないと予想した。
著者
大見 広規 荻野 大助 メドウズ マーティン
出版者
特定非営利活動法人 日本禁煙学会
雑誌
日本禁煙学会雑誌 (ISSN:18826806)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.4-10, 2020-03-27 (Released:2020-04-17)
参考文献数
13

【目 的】 健康増進法改正に伴い、大学では2019年7月から、原則敷地内禁煙となった。ただし、一定条件下では屋外喫煙場所設置を認めている。明文化された敷地内禁煙規程の策定に向けての参考とするため、学生の意識調査を実施した。【方 法】 2年生を対象に、無記名質問紙法で性別、喫煙状況、周囲歩道上での喫煙への態度、規程の要否、屋外喫煙所設置への賛否、加濃式社会的ニコチン依存度を質問した。【結 果】 授業出席者を対象として回収率は90.1%(172名)で、2名は過去喫煙者で170名が非喫煙者であった。対象者の79.1%が、「大学独自の対策として規程の必要性が高い」と回答し、67.9%は「規程の中に周辺歩道喫煙の制限を規程に含めるべき」と回答した。屋外喫煙場所の設置は条件が合えば62.2%が容認していた。【考 察】 本学の喫煙率はきわめて低いため、規程の必要性や歩道喫煙の制限に賛成する意見が多い。屋外喫煙場所を認める意見が多い理由として、屋外喫煙場所を設置することで受動喫煙の曝露を防ぎたいと考えているものが多いことが推察された。【結 語】 大多数の学生が大学独自の禁煙規程の策定を望んでいた。
著者
沖 潤一 大見 広規 伊藤 淳一 宮本 晶恵 丸山 静男 奥野 晃正 鹿野 誠一
出版者
旭川医科大学
雑誌
旭川医科大学研究フォーラム (ISSN:13460102)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.43-45, 2001

出版社版5歳6ヵ月女児.全身が冷たく意識障害があるとして母親に連れられて受診し,入院となった.入院時には全身的に新旧入り混じった多数の外傷を認めた.低体温の他,血管内凝固症候群を呈していることが検査にて明らかとなった.体温は直腸温で31.7℃と異常な低体温を示した.母親の言動,父親の態度及び不潔な皮膚や爪,低身長,低栄養状態などからネグレクト及び被虐待児症候群と診断した.知的発達の遅延,両親の生い立ち,夫婦関係に問題がることが判明した.児童相談所,保健所に連絡をとり,患児を保護しようと試みたが両親は虐待の事実を認めず住居を変更したため強制的な保護には至らなかった.保育所,小学校,警察防犯課,家庭裁判所,地方法務局とも相談を行った.情緒不安定を理由に児童相談所に収容し,患児が帰宅したくない意思を明らかにし,虚弱児施設に入所し10年以上が経過した