著者
大見 広規 小熊 美和子 百々瀬 いづみ 望月 吉勝
出版者
日本小児保健協会
雑誌
小児保健研究 (ISSN:00374113)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.383-389, 1999-05-30
参考文献数
18
被引用文献数
2
著者
金澤 康子 森谷 [キヨシ] 百々瀬 いづみ 古橋 卓 大塚 吉則
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.23-34, 2010-03-31
被引用文献数
1

ストレスを軽減する可能性をもつ食品としてカモミール茶(C茶)およびペパーミント茶(P茶)の午前中の連続摂取効果を検討した。50〜70歳代女性13名を対象に、午前中にC茶またはP茶の摂取実験を行い、その後3週間C茶またはP茶を毎朝食後に自宅で摂取させた後に同じ摂取実験を行った。実験時に前頭部脳波、唾液アミラーゼ活性、および感情状態を測定した。標準化された質問紙MCL S.1で快感情、リラックス感および不安感得点を求めた。α波の増加はその部位のリラックスを示す。C茶を摂取した後、およびP茶の1回目の摂取後に、前頭部α波パワー値が有意に高くなった。快刺激で活性が低下する唾液アミラーゼ活性は、C茶を3週間摂取した後、およびP茶の1回目の摂取後に、活性が有意に低下した。感情状態は、P茶の1回目の摂取でリラックス感が有意に増加した。午前中のC茶の連続摂取は、夕方の摂取と同様、ストレスを軽減する可能性が示唆された。一方、P茶の1回目の摂取はストレス軽減効果を示したが、3週間の連続摂取後では効果が消失した。
著者
丸岡 里香 百々瀬 いづみ フランク J.J. 中出 佳操
出版者
北翔大学
雑誌
北翔大学北方圏学術情報センター年報 (ISSN:21853096)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.33-38, 2008

思春期の若者の健康は,次世代のわが国の健康レベルを左右する大きな問題である。しかし,若者が抱える多くの健康問題は今までの健康教育では解決できないものが多くあり知識教育以上のものが求められている。現在様々な方法による健康教育が試みられているが,われわれはそのひとつの方法として,近年行動変容に効果が認められている仲間同士の教育活動(ピア・エデュケーション活動)を継続的に高等学校の教育カリキュラムの中に組み入れ実践した。本研究はその結果を評価し,効果と課題を検討した。The health of adolescents' is an issue related to the health level of the next generation of our country.Many of the health problems that young people face today cannot simply be solved through education. Atpresent, many methods of health education are being tested and we have found that "peer education" hashad positive results in recent years as a way to educate young people in regard to health related issues.This study examines and evaluates the level of knowledge and changes in behaviors resulting from thepractice of "peer education" as it continues into higher education.
著者
百々瀬 いづみ 丸岡 里香 中出 佳操
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.33-42, 2009-06-30

現在、わが国の社会問題となっている生活習慣病の1つであるメタボリックシンドロームを予防するためには、より早期の年代から健康教育を行うことが重要である。著者らは、特に思春期世代への健康教育が必要であると考えている。そこで、大学生がピア・サポーターとなり、高校生に対して運動と食の教育をピア・エデュケーションの手法を用いて、楽しみながら知識の習得や実技体験を試みた。その結果、学習後には、意識や行動の変容につながったことが推察され、健康教育は効果的であったと考えられる。今後は、ピア・サポーターの育成と力量形成に向けた一層の取り組みを行うこと。加えて、ピア・エデュケーションを活用した思春期の若者とその親世代への食や運動の教育をより一層推進できるよう取り組んでいきたい。
著者
百々瀬 いづみ 山部 秀子
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.47-55, 2011-03-31

管理栄養士養成施設栄養学科の4年生が教育者となり、同学科1年生に対して栄養教育を行う「ピア・エデュケーション」を実施した。その結果、1年生にとっては、3年後の自分や、管理栄養士として働く将来像をイメージできるなどの好ましい感想が多く確認された。4年生にとっては、管理栄養士として社会で働く前に実際に栄養教育を行う貴重な経験や、他の学生が行う栄養教育を観察することから多くを学べる経験もできた。このことから、「ピア・エデュケーション」による栄養教育は両学年の学生にとって効果的な教育プログラムであることが確認できた。しかし、他者評価の得点と自己評価の得点との間に有意な得点差が認められたことから、客観的に評価できるスキルの向上も目指して、教育をしていくことも必要であることが示唆された。