著者
澤村 匡史 則末 泰博 美馬 裕之 植田 育也 重光 秀信 大野 美香 牧 盾 伊藤 香 植村 桜 上澤 弘美 丸藤 哲 藤野 裕士 西田 修
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.27, no.6, pp.509-510, 2020-11-01 (Released:2020-11-01)

日本集中治療医学会臨床倫理委員会は,日本COVID-19対策ECMOnet(代表 竹田晋浩)(日本集中治療医学会,日本呼吸療法医学会,日本救急医学会)ならびに厚生労働科学研究費補助金(新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業)「新興・再興感染症のリスク評価と危機管理機能の実装のための研究」分担研究班と合同で,新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019, COVID-19)流行に際しての医療資源配分の観点からの治療の差し控え・中止の考え方を提言する。提言は,非常事態にあっても臨床倫理の原則を守りつつ,医療資源を公正に配分するために適切な議論を経て行われるべきことを骨子としている。
著者
森田 恭成 渡辺 伸一 大野 美香 自見 孝一朗 荒川 立郎 難波 智矢 堀部 達也 劉 啓文
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.395-402, 2020-09-01 (Released:2020-09-01)
参考文献数
15

【目的】リハビリテーション(リハ)の介入日数と人工呼吸患者の日常生活動作(activities of daily living, ADL)との関係を検討した。ADLの評価には,Barthel index(BI)を用いた。【方法】共通の離床プロトコルに基づいたリハを週7日と週5日で行う施設群間で比較した。診療録より2017年1月から13ヶ月間のリハに関する情報を収集し,検討した。【結果】週7日群100例,週5日群106例が登録された。BIは両群で差を認めなかった(75対60,P=0.310)が,週7日群はリハ開始とICU退室が早く(2日対3日,P<0.0001,8日対10日,P=0.004),また,端坐位達成率が高く(41.0%対28.3%,P<0.0001),せん妄発生率が低かった(24.0%対45.3%,P=0.001)。多変量解析でBIに関係した因子は年齢であり,せん妄に関係した因子は週7日介入,年齢,鎮静プロトコルであった。【結語】週7日群と週5日群でBIには差を認めなかったが,週7日群でリハ開始とICU退室が早くなり,端坐位達成が多く,せん妄発生は少なかった。