著者
辰己 丈夫 中林 稔堯 岸田 大輔 天白 成一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.12, pp.31-38, 2007-02-16
被引用文献数
1

筆者らは、知的障害者の中でも特に言語発達のある知的障害者と自閉症に限定し、主に児童を対象として、日常活動や学習活動などを支援するPDA用ソフトウェアを開発した。このソフトウェアは(1)手順支援、(2)タイマー、(3)音声絵カード、(4)ことばスロットゲーム、(5)パズルの5つのアプリケーションのスイートである。特に手順支援は対象者毎の個別カスタマイズをパソコン上で作成しPDAに転送することで汎用性を実現した。また、これらを実際に利用した評価についても述べる。Autism is a neurobiological disorder of development for one's lifetime. Children with autism have difficulty communicating and interacting with others. We developed and tested a suit of five PDA application softwares for autistic children, (l)aid for ordinal procedure, (2) timer, (3) picuture card with voice, (4)words slot machine game with picuture, and (5) puzzle. We designed our aid for ordinal procedure with many customizable pictures. Customization is done on a PC. After customization, user transmit new aplication software to PDA.
著者
芳野 可奈子 高田 雅美 天白 成一 城和貴
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.19, pp.81-84, 2007-03-04
被引用文献数
2

我々は,学習障害(LD)の中でも書字に問題があるDyslexiaの訓練用に新たにソフトウェアを開発している.Dyslexiaの障害を持つ人は,文字の読み書きの障害であり,従来から利用されている典型的な訓練方法は紙の上で文字をなぞり書きをすることのみであった.新たに開発している書字学習用のリハビリテーション用のソフトウェアは任天堂のDSという携帯型のゲーム機上で動作する.ゲーム機上で行うため紙上で行うよりも反復学習が容易である.さらに,ゲーム性を加えることで学習者の興味を持続できることも利点である本稿では,開発背景と現在開発中のソフトウェアの内容について述べる.We are newly developing training software for dyslexia disorder that is a type of learning disorder (LD). Person of dyslexia disorder has a trouble of the reading and writing of the character, and typical training methods are used to trace and to draw the character just on paper. The rehabilitation software for handwriting newly developed works on the portable type game machine, Nintendo DS. The repetition study on the game machine is easier than that of doing on paper. Moreover, it is an advantage that the learner can study with continued interest by adding the game. In this report, the content of the development background and the software developing now is described.
著者
天白 成一 三木 睦明 岸田 大輔 中林 稔堯
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.486, pp.73-78, 2007-01-19
参考文献数
4

自閉症児向けに開発したコミュニケーション支援ツール「ピクチャーエイド」について研究開発の背景と使用例に関して報告する.
著者
天白 成一 平井 俊男 傍島 康雄 藤井 泰宏 三木 睦明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.219, pp.81-86, 2010-10-01
参考文献数
11

発声障がい以外に大きな障がいを持たない場合,音声出力型コミュニケーション・エイド(VOice Communication Aid,VOCA)と呼ばれる補助装置を用い,必要な音声を随時合成することで,健常者と変わらない日常生活を送ることが期待できる.VOCAでは,「画面サイズが適度に大きくて視認性が高い」「スライラス・ペンなど特殊な入力デバイスが不要であること」などが重要な要件となる.これらの要件を踏まえて,本報告では,筆者らが開発した,iPad上で稼動するVOCAである「ボイスエイド」について述べる.