著者
河原 達也 筧 捷彦 和田 勉 久野 靖 辰己 丈夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.270-277, 2016-02-15

2015年8月末,本会の元会長であり,現在は日本学術振興会理事長である安西祐一郎先生へのインタビューが行われた.安西先生は,現在は文部科学省に設置された高大接続システム改革会議の座長である.本会からは,河原達也(教育担当理事/京都大学),筧捷彦(教育委員会委員長/早稲田大学),和田勉(初等中等教育委員長/長野大学),久野靖(会誌編集委員/筑波大学),辰己丈夫(会誌編集委員/放送大学),および事務局から後路が参加した.
著者
一上 さおり 辰己 丈夫
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2020-CE-155, no.2, pp.1-9, 2020-05-30

スマートフォンの普及により子ども達は低年齢からインターネットにいつでも繋がることができる状況にある.報告者らは IAT(Internet Addiction Test)をもとに SNS とゲームに特化した SGAT(SNS Game Addiction Test)を作成し,テストを行うことで自身の SNS やゲームのしすぎを自覚させることができるかを調査した.本報告ではその調査概要の報告と,香川県で 2020 年 3 月に制定された「ネット・ゲーム依存症対策条例」に対するパブリックコメントやネットを中心とした批判について考察する.
著者
岡本 雄樹 辰己 丈夫
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2019-CE-151, no.3, pp.1-5, 2019-09-28

JavaScript は教科 「情報」 の教科書でも採用されており,教育現場での実績が豊富な言語である.文部科学省が 2019 年 5 月に一時的に公開した教員研修資料でも掲載が決まっているが,プログラミング部分は Python のみが先行公開され,JavaScript による研修教材の公開は延びている.研修教材の公開が更に遅れたり,万が一不十分な形で公開されたりした場合,既に JavaScript 言語でプログラミング教育を行っている学校や地域は不利益を被ってしまう.そこで,研修資料をJavaScript 言語で実施する上でのサンプルコード作成や課題と解決方法などを検討して論じたい.
著者
中西 渉 辰己 丈夫 西田 知博
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.75-82, 2015-12-09

プログラミング教育では,テキストでソースコードを記述するテキスト型のプログラミング環境だけでなく,画面上の部品を組み合わせてプログラムを作成する環境も使われている.本研究では,テキスト型の初心者用プログラミング学習環境であるPENで実行できるソースコードを,ドラッグ&ドロップで作ったフローチャートから生成するPenFlowchartを開発し,これを用いて高校生を対象にプログラミング教育を行った.その結果を,PENだけで学習を行っていたときのものと比較して検討を行ったところ,授業の進行(特に序盤の演習)がスムーズになった.また,期末試験におけるプログラミングとフローチャートの変換を行う問題についても点数の向上が見られ,その傾向は成績下位者において顕著であった.
著者
中野 由章 久野 靖 佐久間 拓也 谷 聖一 筧 捷彦 村井 純 植原 啓介 中山 泰一 伊藤 一成 角田 博保 鈴木 貢 辰己 丈夫 永松 礼夫 西田 知博 松永 賢次 山崎 浩二
雑誌
第57回プログラミング・シンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.155-169, 2016-01-08

わが国の初等中等教育における情報教育は多くの問題を抱えているが,その中に「どのような評価を行うのがよいかの合意がない」「大学入学試験において情報の内容が出題されることが少ない」という点が挙げられる.筆者らは情報入試研究会として2012 年からこの問題に取り組み,シンポジウムなどを通じて各大学に情報の出題を促すとともに,望ましい情報入試の問題について探究し,公開模擬試験を通じてデータを収集してきた.本発表では,情報入試研究会の活動について紹介するとともに,作題に関する考え方,公開模擬試験で使用した問題や試験結果について紹介し,望ましい情報入試のあり方について議論する.
著者
上出 吉則 辰己 丈夫 村上 祐子
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.39, pp.239-246, 2017-08-10

小学校でのプログラミング教育の実施に向けた有識者会議の提言では,「プログラミングへの興味を持ってもらうことが重要」 「既存の教科の中で実施」 などの提言が見られる.我々は,プログラミングを有志の生徒がおこない,同年代の生徒の創作した Scratch プログラム教材を中学校の数学の授業で活かす試みをおこなった.「図形の回転移動」 の単元での図形の移動概念の理解を目標とした.さらに,本研究では数学の授業としての情意面での効果を定量的に検証する試みをおこなった.Scratch プログラムの使用前と使用後の自己評価のデータの平均値を算出し F - 検定および t - 検定をおこなった.その結果,数学教育として通常の方法に比べて Scratch プログラムの効果があることがわかった.記述式回答においても,プログラミングへの興味 ・ 関心を示す生徒が増加した.これらのことより,算数数学教育においては,プログラミングを学ぶことや活用することで,教科書では不可能な数学的概念の深い理解が得られ,結果としてプログラミングへの興味 ・ 関心を持てることがわかった.
著者
原田康也 辰己 丈夫 楠元 範明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.20, pp.41-48, 2000-02-18
被引用文献数
8

「教育の情報化」という名のもとに、学校教育の現場を中心として「教科教育の情報化」と「情報(科)の教育」が混交した議論が多く見られるが、この二つは厳密に区別すべき概念である。しかし、実際の授業実践においては、「(情報倫理も含めた)情報の教育」において「教科教育の情報化」に習った授業実施計画ならびに実践手法が有効である。例えば、大学における今後の情報リテラシー教育においては、教科教育における情報化に際して常套的に用いられる手法である内容主導の授業実施計画を「情報の教育」に応用することが有効である。Educational restructuring will proceed as across-the-board exposure of network literacy at all levels of formal education in Japan. However, information-oriented modernization of school education should be discussed in several distinct terms. First, education/learning of (newly established subject) information should be distinguished from multimedia-based approach to existing subjects such as language, science and math. Second, discussion of how best utilize multimedia for education/learning of a well-established topic should be distinguished from reviewing and renovating course material and curriculum to adapt to information-oriented society. However, for media-literacy education at college freshmen levels can employ contents-driven approach that are commonly used in language and other subjects to expose students to the network-based collective collaborative working environment in a way that would help them cultivate an attitude toward critical thinking.
著者
脇阪 昇榮 中谷 多哉子 村上 祐子 辰己 丈夫
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2015-CE-131, no.7, pp.1-8, 2015-10-03

中高生に情報に関する授業を行う目的として,論理的思考力を習得させることは極めて重要である.論理的思考を鍛える一つの題材として,総てのコンピュータの元となった万能チューリング機械をとりあげてみた.万能チューリング機械の振る舞いは難解であるが,筆者オリジナルの表記法にもとづき,できるだけわかりやすい形で示した.
著者
辰己 丈夫 兼宗進 久野 靖
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.123(2005-CE-082), pp.77-84, 2005-12-10

筆者の一人である辰己は2001年のCE研究会で「情報教育の音楽化」という題名で発表を行ない、情報教育の中で楽譜処理を利用できることを指摘した。一方、兼宗・久野は、タートルグラフィクスを土台にオブジェクト指向を取り入れた教育用プログラミング言語「ドリトル」を開発していた。ドリトルには以前より音楽演奏機能が追加されていたが、本格的な教育への応用は行っていなかった。これを利用したプログラミング教育を実践してみたいという辰己とドリトルを開発している兼宗・久野の3名が、ドリトルの演奏機能に大幅な演奏機能の拡充を行なった。本発表では、「情報教育の音楽化」の概要、ドリトルにどのような拡充が行なわれたのかなどについて説明をするとともに、教材例・授業例の提示などを行なう。
著者
辰己 丈夫 中林 稔堯 岸田 大輔 天白 成一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.12, pp.31-38, 2007-02-16
被引用文献数
1

筆者らは、知的障害者の中でも特に言語発達のある知的障害者と自閉症に限定し、主に児童を対象として、日常活動や学習活動などを支援するPDA用ソフトウェアを開発した。このソフトウェアは(1)手順支援、(2)タイマー、(3)音声絵カード、(4)ことばスロットゲーム、(5)パズルの5つのアプリケーションのスイートである。特に手順支援は対象者毎の個別カスタマイズをパソコン上で作成しPDAに転送することで汎用性を実現した。また、これらを実際に利用した評価についても述べる。Autism is a neurobiological disorder of development for one's lifetime. Children with autism have difficulty communicating and interacting with others. We developed and tested a suit of five PDA application softwares for autistic children, (l)aid for ordinal procedure, (2) timer, (3) picuture card with voice, (4)words slot machine game with picuture, and (5) puzzle. We designed our aid for ordinal procedure with many customizable pictures. Customization is done on a PC. After customization, user transmit new aplication software to PDA.
著者
辰己 丈夫
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.21-28, 2000-12-01 (Released:2015-02-03)

まず、情報倫理、情報危機管理、セキュリティ、プライバシー、著作権について説明を行なう。その後、メディアリテラシーのあり方について考察を行ない、さらに、メディアリテラシー教育がいかにあるべきかを考えるために、情報倫理、情報危機管理の考え方を採り入れた教育手法を紹介する。
著者
中西 渉 辰己 丈夫 西田 知博
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.75-82, 2015-12-09 (Released:2015-12-04)

プログラミング教育では,テキストでソースコードを記述するテキスト型のプログラミング環境だけでなく,画面上の部品を組み合わせてプログラムを作成する環境も使われている.本研究では,テキスト型の初心者用プログラミング学習環境であるPENで実行できるソースコードを,ドラッグ&ドロップで作ったフローチャートから生成するPenFlowchartを開発し,これを用いて高校生を対象にプログラミング教育を行った.その結果を,PENだけで学習を行っていたときのものと比較して検討を行ったところ,授業の進行(特に序盤の演習)がスムーズになった.また,期末試験におけるプログラミングとフローチャートの変換を行う問題についても点数の向上が見られ,その傾向は成績下位者において顕著であった. Programming environments used in programming education may be text-based or use visual objects. In this study, we developed and evaluated PenFlowchart, which generates codes for PEN (a text-based programming environment for novices) by making flowcharts using objects manipulated by a mouse being used for programming education for high school students. The results of learning using PenFlowchart were compared with results using PEN alone. Also, we found that students' grades are improved (particularly in the case of poorly performing students) on the reference questions in term-end examinations, which ask conversion from text-based programs to flowcharts or vice versa.
著者
辰己 丈夫 村上 祐子 大谷 卓史
雑誌
情報教育シンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.45-52, 2015-08-10

コンピュータが登場してから約 70 年、その間、コンピュータは様々な場面で用いられてきた。用途 の適切性に関しては、情報倫理学の観点での研究が進んでいる。一方で、2045 年には、強い人工知能が広 く普及し、人間の知能を越える「技術的特異点(シンギュラリティ)」を迎えるという予想がされている。 その時代に通用する情報倫理とは何か、私達はそれをどう学ぶことができるのかについて、議論を行う。
著者
辰己 丈夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.8, pp.794-795, 2016-07-15
著者
辰己 丈夫 大岩 元 斎藤 俊則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.62, pp.57-62, 2005-06-18

筆者らは、放送大学教養学部の授業科目「情報技術と社会('05)」を2004年度1年間をかけて収録した。この授業は2005年度から4年間放送され、数千人の登録学生が放送講義を視聴して、印刷教材を読んで、単位認定試験に取り組む。本発表では、実際の収録の過程を振り返りながら、このような放送講義では何ができるのか、何ができないのかについて述べる。また、入学試験が存在しない放送大学において単位認定が持つ機能と意味について考察を行なう。We produced a subject "Information and Communication technologies and Society" at The University of The Air school. In this report, we describe the process of the production we experienced. We report what we can do and what we cannot do in this broadcasting lecture. We will talk about the function and the meaning of the unit recognition in The University of the Air which does not have the system of entrance exam.
著者
辰己丈夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告教育学習支援情報システム(CLE) (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.6, pp.1-7, 2013-12-07

現在、全ての高等学校や、多くの大学において、情報科、情報教育、一般情報教育、情報処理教育などの様々な 「情報の授業」 が実施されている。情報の授業の実態を知るためには、学生らにアンケートやインタビューを行なうことも有効であるが、一方で、学習者 (学生・生徒) らが、ソーシャルメディアに対して発信された 「情報の授業」 への感想も、情報の授業の実態を知るため有用である可能性がある。そこで、筆者は、主にツイッターを対象として 「情報の授業」 などの検索語を利用して調査・分析を行った。本発表では、その内容について報告する。In Japan, many students of universities or high schools are tweeting on their impressions about the class on information study, information processing, computer, network, computer ethics, and usages of office suites. These tweets may be composed in their computer lab in their schools. In this report, I describe the method of analysing on students' tweets. And I point out several problem in the classes.
著者
江木 啓訓 辰己 丈夫 須田 良幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.101, pp.103-108, 2007-10-06
被引用文献数
1

学習管理システム(LMS)が、教育機関における情報基盤として幅広い役割を担うようになっている。一方で、個々の大学では履修情報、シラバス、成績評価といった学務情報のほか、教室や各種設備の予約スケジュールなどの利用管理に関する情報システムを運用している。LMS を教育の基盤システムとして教員が効率的に利用するためには、これらの学内の他情報システムと連携するとともに、授業遂行上の様々なワークフローを考慮する必要がある。本稿では、まず東京農工大学における e ラーニングの取り組みを概説する。次に、LMS や学内の情報システムを取り巻く、運用上の多様なワークフローについて整理する。さらに、講義で用いる教室や機材の管理に注目し、多様なワークフローを考慮した moodle 上での予約モジュールとして実現する際の課題について整理する。Learning Management Systems (LMS) come to play an important and large role in many educational institutions. Therefore, LMS is considered as one of the educational infrastructures in these days. On the other hand, Management Systems for Educational Information including course registration, syllabuses, grades are also operated, as well as Reservation systems of classrooms or equipments. In order to encourage teachers to make full use of LMS, designing cooperative system among those systems are required. We analyze and investigate complicated workflows at educational institutions, and discuss the design of a reservation module for Moodle.