著者
蛭間 大介 植村 弘樹 奥村 万規子 安部 惠一
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.197-198, 2020-02-20

近年,AI技術の発展により人と音声対話するシステムの研究開発が進んでいる.宅内で使用する音声対話システムのインターフェースには,無機質なスピーカータイプや立体的なヒューマロイド(ロボット)タイプなどがある.スピーカータイプなどは無機質なデザインのため話しかけづらいという課題や,ヒューマロイドタイプに関しては姿形の外観およびキャラクタの好み等によって話かけづらい課題がある.従って,本稿では利用者に応じて会話する相手の姿形を自由に変更できるCGキャラクタを用いた音声対話型ホームシステムを検討した.具体的にはLive2Dを用いてCGのGifアニメを作成したキャラクタを音声対話インターフェースとして使用する.今回はあらかじめ用意した複数のCGキャラクタから利用者の好みのキャラクタを自由に選択できるプロトタイプシステムを開発し,評価したので報告する.
著者
金澤 宏介 奥村 万規子
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:21888744)
巻号頁・発行日
vol.2017-GN-100, no.27, pp.1-7, 2017-01-13

本研究では点滅している LED 光点列をサッカードと呼ばれる高速な眼球運動により残像を知覚させ,情報の提示を行う.光点列は表示情報を縦に分割して順次点滅させているため,表示情報を知覚するためには眼球運動と点滅周期の関係が重要である.本論文では,光点列を二つ用意し,それらを横に設置し観測者に光点列を交互に見させることによりサッカードを無意識的に誘発させる.実験は,光点列の数と知覚の関係性,観測者と光点列の距離と知覚の関係性,光点列と被験者の位置関係による知覚の関係性,点滅周期と知覚の関係性の評価を行う.これらの実験より,光点列を二つにするとサッカードが誘発されやすく,光点列二つと観測者の位置関係では,眼球の 「移動角度」 を決める三点の位置関係が情報知覚に最も影響がある.また,点滅周期がサッカードの持続時間より長いと表示文字は横に伸びて知覚されることがわかった.
著者
川崎 直紀 町田 優希 奥村 万規子
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J106-D, no.4, pp.290-297, 2023-04-01

本論文では,1次元に並べたLEDを高速に点滅させ,サッカードと呼ばれる眼球運動中に網膜上に画像を知覚させるサッカード型ラインディスプレイに表示させる画像について,知覚感度を考慮した階調の補正手法を提案した.ウェーバー・フェヒナーの法則に基づき指数的な階調補正を行った画像と,従来の線形な階調の画像を比較し,視認性の主観評価を行った.その結果,効果が高いと予想される中階調や高諧調を多く含む画像については,視認性の向上が見られた.また,サッカード中に視認性の良い空間周波数領域を明確にするために,0.09~2.9 [c/deg]の範囲の6種類の垂直方向の格子模様の画像を表示し,主観評価実験により原画像通りに知覚できる空間周波数の範囲を特定した.これらの評価結果により,サッカード型ラインディスプレイの階調特性や空間周波数特性を明確に示すことができた.