著者
蛭間 大介 植村 弘樹 奥村 万規子 安部 惠一
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.197-198, 2020-02-20

近年,AI技術の発展により人と音声対話するシステムの研究開発が進んでいる.宅内で使用する音声対話システムのインターフェースには,無機質なスピーカータイプや立体的なヒューマロイド(ロボット)タイプなどがある.スピーカータイプなどは無機質なデザインのため話しかけづらいという課題や,ヒューマロイドタイプに関しては姿形の外観およびキャラクタの好み等によって話かけづらい課題がある.従って,本稿では利用者に応じて会話する相手の姿形を自由に変更できるCGキャラクタを用いた音声対話型ホームシステムを検討した.具体的にはLive2Dを用いてCGのGifアニメを作成したキャラクタを音声対話インターフェースとして使用する.今回はあらかじめ用意した複数のCGキャラクタから利用者の好みのキャラクタを自由に選択できるプロトタイプシステムを開発し,評価したので報告する.
著者
金丸 斗生 蟹澤 功樹 赤坂 幸亮 一色 正男 難波 貴代 安部 惠一
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.143-144, 2019-02-28

大規模災害時、要配慮者を含む避難者が避難所に入所する際、避難者の身体的精神的な状態によって色分けし,緊急時の搬送先(病院,福祉施設,隔離した小部屋等)の区分を行う避難所管理システムを開発した。避難者の色区分は要配慮者向けトリアージによって行う。本提案のトリアージは3回以上行うことを想定とし,1次トリアージでは避難所スタッフによる外観での判断,2次トリアージでは問診票,3次トリアージでは医療スタッフよる診察によって色区分を決定する。避難所入所の際にフルカラーLEDを搭載したリストバンドを全員に配布し,トリアージによって決定された色をLEDに反映させることで,一目で避難者の搬送先及び区分を識別できるシステムとした。また,配布するフルカラーLED搭載のリストバンドと避難所管理システム本体との通信には多数のノードと通信ができ,省電力型無線通信規格であるIEEE802.15.4を採用した.
著者
赤坂 幸亮 大曽根 諒 天城 康晴 山口 高男 安部 惠一
雑誌
研究報告コンシューマ・デバイス&システム(CDS) (ISSN:21888604)
巻号頁・発行日
vol.2017-CDS-18, no.24, pp.1-9, 2017-01-13

本稿では,大規模災害発生時,ICT (Information and Communication Technology) を用いて避難者情報を収集し,救援ニーズを含む避難者名簿等を迅速に作成 ・ 発信,かつ避難者の在席状況を管理する避難所管理システム (Refuge Management System: 以下 RMS と呼ぶ)を提案する.我々が提案する RMS は,電力 ・ 通信インフラ断絶時を想定して稼動させるため,市販の組込みシステムを活用して一層の RMS の省電力化を行った.また RMS は太陽光発充電システムで充電したバッテリユニットを主電源としている.この 1 台の鉛バッテリユニット (DC12V,電流容量 20Ah) で約 3 日間 RMS を稼働すること (常時 LCD バックライト OFF のとき) ができる.さらにバッテリ交換時 RMS の電源をシャットダウンせずに満充電したバッテリと交互に交換する技術により,RMS の稼働時間を延長できた.さらに本稿では我々が開発したプロトタイプを実際に多くの方々に見てもらい,アンケート調査を行った.このアンケート調査の結果より,本研究で提案する RMS の有効性を確認できた.
著者
安部 惠一 澤田 尚志 増井 崇裕 峰野博史 水野 忠則
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.585-595, 2011-02-15

本稿では,省電力型無線通信ZigBeeによるセンサネットワークにより家庭内の住環境情報ならびに家電などのエネルギーの消費量を可視化できる簡易型表示系HEMS(Home Energy Management System)の構築技術について提案する.提案の手法では,HEMS普及の課題である導入コストの課題などを解決でき,かつ既存建造物および既存家電に対していっさい改変を行わずに家庭およびオフィスにおいて,簡単に表示系HEMSを構築できる.また,ZigBee通信の特徴を利用することで,家庭内の分電盤および,その分電盤の同電力系統につながっているすべての個別家電の消費電力を測定することで単位時間あたりの消費電力量の詳細内訳表示・分析ができる技術について述べる.実際に提案した簡易型表示系HEMSのプロトタイプを開発し,実証実験を行った.その結果,消費電力量の詳細内訳表示・分析を行うことで,これまでに気づくことがなかった電気エネルギーの無駄使いの発見や具体的な省エネ対策を発見でき,省エネ効果の有効性を確認できた.In this paper, it proposes the construction technology of Easy-HEMS (Home Energy Management System) for Indication that can make the energy consumption of living environmental information and the consumer electronic visible using Wireless Communication (ZigBee) Sensor Networks. In the technique of the proposal, the problem etc. of the introduction cost that is the problem of the HEMS spread can be solved. And, HEMS can be easily constructed in the home and the office without modifying it to an existing building and an existing consumer electronic at all. Moreover, in the use of the feature of the ZigBee communication, the technology that can display and analyze a detailed breakdown of the amount of electric power an hour is described. We developed and evaluated proposed prototype Easy-HEMS (smart meter nodes) for Indication. As the result, we could notice the waste of electricity and share the energy-saving strategy in our laboratory.