著者
土石流研究グループ 奥西 一夫 横山 康二 諏訪 浩 矢野 勝正 大同 淳之 奥村 武信 中島 暢太郎 枝川 尚資
出版者
京都大学防災研究所
雑誌
京都大学防災研究所年報 (ISSN:0386412X)
巻号頁・発行日
no.14, pp.691-705, 1971-09
被引用文献数
1

A new observation system for rocky mudflow was designed by the Mudflow Research Group.The system consists of a detector on mudliow arrival and automatic switch circuit for VTR, 35mmcamera and firing of flare tube in order to record the state of moving mudflow. In addition to thissystem, rain gauges and water level recorder are necessary for the survey of hydrological characterin a small mountaineous basin. During last summer in 1970, the observation system and hydrolo-gical survey instruments had been set along Kamikamihori valley at eastern slope of Mt. Yake andtested in regard to the practical effectiveness. The front velocity (1-5 m/see) of mudflow wasmeasured correctly from the record obtained by the new system.
著者
奥村 武信 佐々木 康次 松本 茂登 虞 毅 高 永 韓 太平 胡 小龍 李 錦栄
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.247-250, 2009-08-31
参考文献数
1

乾燥砂地での緑化は,流動的砂丘の固定が前提となる。カーボン・ニュートラルな素材,ポリ乳酸糸を袋編みしたものに現地で砂を詰めて砂面に方格状に敷設することにより,砂丘砂面を固定し風来種子の定着を図ることを目途とした工法を,中国ウランプフ沙漠吉蘭泰塩湖地区の流動砂丘地域等で試験施工している。ここでは,麦草を使用した方格工と裸地duneを対照として,地表部の砂輸送量,風砂流(砂を含んだ風)の構造,風速低下比率,砂面の侵食堆積,植被回復状況を対比して,サンドソーセージ方格工と草方格工の防風,砂固定,植被回復への効果を比較した。また,サンドソーセージ方格工と他の方格工との歩掛の比較を述べる。
著者
奥村 武信 澤 教子 藪下 裕己 田中 博
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.67-72, 2002-08-31
参考文献数
2
被引用文献数
4 4

国立公園内登山道に近接した長大な治山堰堤の景観的瑕疵を緩和する目的で河床砂礫による盛土が行われ近隣樹林からの飛来種子による樹林化を図るための生育基盤として植生基材吹付工,むしろ伏せ工が準備された。本論文では,(1)広大な河原への種子飛来の可能性を確認し,(2)施工翌年の発芽・枯死調査で植生定着にはむしろ伏せ工が適当であること,(3)続く1年の調査で植生基材吹付工が定着植生の初期成長に対して効果を示したこと,(4)その原因は表土層の水分保持特性と地温変動抑制の差異にあること,(5)樹種により効果に差のあることを述べ,その他の観察・調査した諸事項から植生基材吹付工の改善すべき点を議論する。