著者
安田 雅哉
出版者
木村巌,横山俊一
巻号頁・発行日
pp.43-68, 2018-03-01
著者
小倉孝夫 森川郁也 安田雅哉 長谷部高行 新崎卓 津田宏
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.1995-2000, 2014-07-02

生体認証をインターネット上で実現することで,本人確認性の高い様々なサービスを容易に利用可能にするシステムを開発した.ネットサービスで生体認証を利用する際の課題として,クラウド上に生体情報を預ける不安がある.また,最近ではサービス事業者の代わりに認証サービスおよびユーザ個人のデータを預かるIdP(Identity Provider)も現れ,ユーザはサービス事業者へユーザ個人のどのようなデータを提供するか制御したいという要求がある.前者に対しては,手のひら静脈から抽出したバイオ特徴コードを,準同型暗号で保護したままサーバに保存および照合することにより,インターネット上であっても安全に生体認証を実現することで解決する.また,後者に対しては,認証・ID連携の標準的な技術であるOpenID Connectと組み合わせ,サービス等に応じて匿名レベルを選択できることで,不要なユーザ個人のデータをサービス事業者へ提供しないようにする.これらの技術をクラウド上で試作・性能評価し,さらにデモンストレーションシステムを構築した.
著者
安田 雅哉 脇 隼人 青野 良範
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究の目的は、近年暗号分野で非常に注目されているLWE(Learning with Errors)問題ベースの格子暗号の解読計算量を解析すると共に、LWEベースの格子準同型暗号の安全パラメータの抽出を行い、暗号方式の性能評価を行うことである。2017年度の研究目標は、LWE問題などの格子暗号の安全性を支える数学問題を効率的に解くアルゴリズムの開発を行い、LWE問題の求解実験を開始することである。2017年度の研究成果として、格子暗号の安全性を支える最短ベクトル問題(Shortest Vector Problem, SVP)を効率的に解く新しい格子基底簡約アルゴリズムの開発を行い、2010年からドイツ・Darmstadt大がWeb上で公開しているSVPチャレンジの102次元から127次元という高い格子次元において、これまでよりも短い格子ベクトルの探索に成功した。さらに、今回開発したアルゴリズムをLWE問題の求解に適用し、既存の解法アルゴリズムよりも高速に解けることを実験的に示すことができた。また、格子問題の解法の1つであるrandom samplingアルゴリズムの正確な解析に成功し、LWEベース暗号を含む格子暗号の解読計算量の上界を評価することが可能となった。さらに、SVPを整数二次計画問題に定式化し、代表的な最適化エンジンであるCPLEXでSVP求解にチャレンジし、50次元程度まで求解可能であることを示すことができた。一方、代表的なLWE準同型暗号スキームを実装し、統計・分析などにおける基礎演算である行列計算を暗号化したまま効率的に計算する手法を開発し、プライバシー保護利活用技術としてLWE格子準同型暗号が利用可能か判定するための準備を整えることができた。
著者
矢嶋 純 安田 雅哉 下山 武司 小暮 淳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム = IEICE technical report. LOIS, Life intelligence and office information systems (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.286, pp.13-17, 2011-11-07
参考文献数
8

暗号分野で長年難問とされていた完全準同型暗号の具体的な構成法をGentryが示して以来、完全準同型暗号を主体とした準同型暗号のクラウド・コンピューティング分野への応用に関する研究が盛んになりつつある。Gentryによる完全準同型暗号は、暗号文に関する加算・乗算操作の演算回数が制限されたSHEスキーム(=somewhat homomorphic encryption scheme)から構成される。Gentry's SHEスキームの暗号操作可能回数と安全性の関係を検証するために、Gentry's SHEスキームの安全性を支える格子問題に対し、格子縮約アルゴリズムを利用した攻撃実験を行った。本論文では、512次元Gentry's SHEスキームに対するLLL攻撃実験結果を主に報告する。
著者
矢嶋 純 安田 雅哉 下山 武司 小暮 淳
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2011 論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.3, pp.576-581, 2011-10-12

2009 年,Gentry はイデアル格子を利用した完全準同型暗号の具体的な構成法を示した.Gentry による完全準同型暗号は,限定された暗号文操作が可能な準完全方式(somewhat homomorphic encryption scheme) から構成される.今回,準完全Gentry 方式の安全性を検証するために,準完全Gentry 方式の安全性を支える格子問題に対し,格子縮約アルゴリズムを利用した攻撃実験を行った.本論文では,代表的な格子縮約アルゴリズムの1 つであるLLLアルゴリズムを利用した攻撃実験の結果を報告する.