著者
安藤 直見 八木 幸二 茶谷 正洋
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.62, no.497, pp.155-162, 1997-07-30 (Released:2017-02-02)
参考文献数
4
被引用文献数
1

The objective of this study is to develop a new comprehension on the composition of the street space in Japan. To clarify the diversity of streets image spread around the railway station, this study took "Shinjuku" district as one of the typical city central. To describe and quantify the image of streetscape, a method named "component element graphics" was adopted. By analyzing various types of streetscape, typology of streets' image were classified and the exsistence of distinctive space in city central was pointed out.
著者
安藤 直見
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.11, 2016 (Released:2017-09-01)
参考文献数
10

映画には,作品としての表現の一部として,あるいは背景として,建築が描かれる.本論は,映画から建築のイメージを読み取るための方法について論じ,映画を通して歴史的な建築の特徴を学ぶための教育資料を提示することを目的としている.その端緒として,本稿は,古代エジプト建築を描いた映画を取り上げ,そこに表れた古代エジプト建築のイメージの特質を検証する.古代エジプトの建築は,大ピラミッドの他,アブシンベル神殿の巨像,ルクソール神殿の大列柱など,石造の量塊的な巨大さを特徴とする.
著者
出口 清孝 陣内 秀信 高村 雅彦 森田 喬 安藤 直見 古川 修文 朴 賛弼
出版者
法政大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

本研究は,気候風土や歴史的背景・民族的背景・宗教など,世界各国,とりわけ東南アジアおよび中近東を中心に,ヴァナキュラー建築(風土建築)について,その温熱・空気環境に関して実測やシミュレーション手法を用いての解明し,さらには関連分野との連携により幅広く検討を進めることにあり,次の地域や多様な住居を対象に実地調査を進めた。1.東南アジアの伝統的「高床式」住居の温熱・風環境2.イランの採風塔のある伝統的住居の温熱・風環境ならびに採風塔の通風効果3.モンゴルにおける移動型テント住居「ゲル」の温熱・風環境と換気特性4.チュニジアの砂漠地域マトマタにおける地下住居の温熱・空気環境5.トルコ・カッパドキアの岩窟型住居の温熱・空気環境6.南イタリアの港町ガリッポリにおける住居の温熱・風環境および屋外の温熱・風環境これらの研究成果により,これまで主に歴史学的・民俗学的に調べられてきた風土建築が自然の建材を適切に利用した住居であると言え,気候風土に適応するような住まい方の工夫を行い,さらには,自然エネルギーを高度に利用した環境に低負荷,省エネルギーを実践する住居であると,環境工学的な検証を行ったことに意確がある。そして,その手法を現代に応用すれば,地球環境保全を意図し,持続可能な建築・都市環境の創造に寄与するものと期待できる。