著者
宮坂 力
出版者
社団法人 日本印刷学会
雑誌
日本印刷学会誌 (ISSN:09143319)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.254-259, 2009 (Released:2010-01-15)
参考文献数
15

Applications of non-vacuum rapid printing technologies to manufacture of organic photovoltaic cells are reviewed focusing on material preparation and low-temperature coating method in the developments of organic thin photovoltaic cells and dye-sensitized solar cells. Regarding the dye-sensitized solar cell, use of ITO-coated plastic films as electrode substrates is discussed in aspects of conversion efficiency and durability. Conversion efficiency exceeding 6% and durability of 1000h at 60°C with continuous sunlight exposure are obtained. Large-area lightweight full-plastic integrated modules of bifacial photovoltaic ability have been constructed by printing methods, which are capable of DC 110V output under weak diffused light and indoor illumination.
著者
宮坂 力 近藤 高志 早瀬 修二
出版者
桐蔭横浜大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2019-06-26

鉛を含有しない安価で耐久性に優れる環境適応型のハロゲン化ペロブスカイト材料を創製し、これを用いる光電変換素子のエネルギー変換効率を鉛型のレベルまで高めるための材料組成と製膜技術を構築し、無鉛型ペロブスカイトを用いる光電変換素子を高性能化して実用化を促すことを目的とする。ビスマス、スズ、チタン、銀などの金属カチオンで構成されるペロブスカイト結晶の薄膜を高品質で製膜する方法を溶液法と真空蒸着法の両面から検討し、光物性の計測等をもとに光発電における電荷再結合損失を抑制する組成改良と製膜方法の技術基盤を構築し、光電変換素子の高効率化につなげる。
著者
宮坂 力 池上 和志 白井 靖男
出版者
桐蔭横浜大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究は、新規の有機・無機ハイブリッド構造を持つ固体系光電変換素子の創製を目的とし、(1)酸化物半導体、(2)イオン伝導材料、(3)導電性ポリマー材料、(4)炭素材料、からなる接合構造と、(1)~(4)のいずれかの界面に配置した(5)光吸収体により、高効率の光励起電子移動と光エネルギー変換を実現する基盤技術を、真空工程等に依存しない平易な塗布法によって構築することを目指して行った。光吸収体に有機色素を用いたTiO_2半導体/イオン液体/ポリアニリン・炭素複合材料からなる固体型光電変換素子、ならびに、ハロゲン化鉛系ナノ結晶(量子ドット)を光吸収体に用いたTiO_2/イオン電解質からなる光電変換素子の2種を開発し、前者で対太陽光スペクトルのエネルギー変換効率4.1%、後者でエネルギー変換効率3.8%を得た。