著者
富田 純一 藤本 隆宏 賀来 高志 宇佐美 直子 菊池 嘉明 石原 弘大 藤田 大樹 吉田 敏
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
pp.0200417a, (Released:2020-08-20)
参考文献数
11

本稿の目的は、野村不動産株式会社が手掛けた「Premium Midsize Office」と呼ばれるオフィスビルの開発事例分析を通じて、同社の戦略形成プロセスを検討することにある。同社は、1フロア1テナントという中規模サイズでありながらハイグレードなオフィスビル市場をいち早く開拓した。同社はなぜそうした潜在市場を掘り当てることができたのか。事例分析の結果、同社の創発的な戦略形成プロセスが明らかにされる。
著者
矢野 正晴 富田 純一
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.153-166, 2005-04-25 (Released:2018-03-12)
参考文献数
18
被引用文献数
1

大学の研究者は、企業の従業員に比べると比較的多くの者が大学間を移動しているように思われる。そこで、大学の研究者がどのような原理でこのような移動行動をとるのか、および移動と研究業績との間にどんな関係があるのかを、我が国の経済学分野の研究者を例に分析した。その結果、よりよい明日を目指して、よりレベルが高いか、より研究環境の優れた大学への移動を意識して、発表率を上げようと努力している大学研究者の姿がうかがえた。
著者
富田 純一
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.4, no.8, pp.399-416, 2005-08-25 (Released:2018-03-12)
参考文献数
21

三井化学が1987年に上市した高屈折率メガネレンズ材料「MR-6」は、国内のプラスチックレンズの普及を促した材料である。現在は高屈折率レンズの普及が遅れていた欧米市場でも後続品が市場シェアを伸ばし、競争優位を獲得している。こうした成果の背後には、新しい材料コンセプトの創出やユーザーとの緊密な連携、連携を通じた評価技術の蓄積など製品開発の取り組みと、スイッチング・コストや特許網構築、後続品の継続的投入などによる参入障壁形成といった戦略的取り組みがあった。
著者
富田 純一
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
年次学術大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.32, pp.377-379, 2017-10-28

一般講演要旨
著者
富田 純一
出版者
オペレーションズ・マネジメント&ストラテジー学会
雑誌
オペレーションズ・マネジメント&ストラテジー学会論文誌 (ISSN:18846939)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.91-107, 2012

本稿の目的は,トライアドの情報処理モデルを用いて,生産財開発における提案のあり方を検討することにある.トライアドの情報処理モデルとは,生産財メーカーと消費財メーカーだけでなく消費者を含めた三者間の関係を想定し,設計情報の流れを図式化したものである.生産財開発の場合,顧客である消費財メーカーが専門知識を有し,必要とする生産財のコンセプトやスペックを提示できるケースが多いので,顧客の指示に従えばよいと考えがちである.しかし,時折消費財メーカーが消費者ニーズの翻訳を誤ることがある.この場合,生産財メーカーはどのようなタイミングでどんな内容の提案を行っているのだろうか.本稿では,事例分析に基づいてその提案プロセスを明らかにするとともに,「ダイナミックな評価能力」の重要性を指摘する.この能力は,「生産財メーカーが,製品開発の過程で自社製品が組み込まれる顧客製品の機能要件を,エンドユーザー (消費者)のニーズの視点から評価することで獲得しうる知識・能力であり,再評価の結果,業務範囲の拡大・縮小を柔軟に遂行しうる知識・能力」である.生産財メーカーが提案をより効果的に進めるためには,この能力の蓄積・活用が重要であると考えられる.