著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.21, no.7, pp.102-104, 2012-08

ナゼナゼ社の営業部にて。昼下がりの午後1時55分。この時間帯は外からの電話が比較的少ない。職場内の話し声がよく聞こえる。 「チエさん、昨日は出張先からの緊急の注文に対応してくれてありがとう。後でお礼をするから」。ミツオさんがチエさんに声をかける。 今日は課長が外出。2人とものんびりと事務処理を続ける。その時突然、電話が鳴り響いた。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.20, no.12, pp.118-120, 2012-01

ナゼナゼ社の営業部にて。今年度も上半期が過ぎ、じわじわと営業成績というプレッシャーが全員に重くのしかかりつつある。昨日の月例会議では部長から「受注率が例年に比べて下がっている。社会情勢以外の原因とその対策を検討し、下半期に巻き返しを図れ」と檄が飛んだばかりだ。指示を受けた課長は、朝からどこか浮かない顔。 「さて、どうやって対策を出すかだ。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.20, no.7, pp.94-96, 2011-08

ナゼナゼ社の工場にて。製品の切り替え作業を終えて、一段落している松さんと竹さん、そして若手の太郎さん。「またロジック社から売り値を下げてくれという要求が来ているんだってさ」と松さんが話を切り出す。「この前も原材料の歩留まりを上げるために、何日か続けて残業して、みんなで改善活動をがんばりましたよね」。太郎さんが応える。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.86-88, 2014-07

1カ月前にシステム開発部のリーダーに昇格したばかりのヤスシさんがうなだれて戻ってきた。「プログラムの修正が提出期限までに間に合わなかったことで、ソレデ課長にしぼられたよ」。すぐさまカズオさんが平謝り。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.108-110, 2014-02

昼下がりのナゼナゼ社の休憩コーナー。「やっと商品番号を入力し終えたわ」。システム開発部のミカさんが、缶コーヒーを買おうとしている同期のカズオさんに声をかけた。とそのとき、カズオさんが額に手を当てて叫んだ。「しまった。間違えた!」。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.20, no.9, pp.94-96, 2011-10

ナゼナゼ社の営業部。お盆の時期は得意先が休みに入るため、1年で一番暇になる。メンバーがそろってのんびりと仕事を片付けている。 「そういえば、約束のケーキを買ってきてくれた?」。チエさんがミツオさんに話しかける。「もう冷やしてあるよ」。ミツオさんが言葉を返す。「そろそろ食べない?」。チエさんは1人では食べづらく、ミツオさんに声をかけた。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.21, no.10, pp.110-112, 2012-11

ナゼナゼ社の営業部にて。「はい、すぐに仕様Bに再設定させていただきます。大変申し訳ございませんでした」。血相を変えて、電話対応しているミツオさん。電話を切るなり、切羽詰った内容を営業課のナンデ課長に報告する。すぐさまナンデ課長が、技術課のドウダ課長に連絡を取る。ミツオさんはナンデ課長の指示で、別のフロアにいる技術部のコウジさんのところに駆けつける。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.20, no.8, pp.110-112, 2011-09

ナゼナゼ社の営業部にて。ミツオさんとチエさんが言い合いをしている。「ミツオさんは業務の不完全なところにはまりやすいのよね」「チエさんだってお客様の名前を間違えたことがあったじゃないですか。確かに今回のミスは、チェックしなかった自分のせいではあるけれど」。実はミツオさん、2日前にロジック社に見積書を送ったのだが、間違いが発覚した。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.86-88, 2012-03

ナゼナゼ社の工場にて。太郎さんと同僚の杉さんが休憩室でコーヒーを飲んでいるところに、課長が飛び込んできた。「2人とも、ちょっと事務所に来てくれないか」。突然の呼び出しに不安を抱えたまま、2人は課長についていく。歩きながら課長が2人に話しかける。 「昨日ロジック社に納入した製品(設備)で、オプション品の天板が外れているという連絡が入ったんだ」「えっ、天板。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.22, no.11, pp.88-90, 2013-12

天高く馬肥ゆる秋。名瀬川の河川敷に大鍋がいくつも並べられ、ナゼナゼ社の80名あまりの社員が準備をしている。あと1時間ちょっとでナゼナゼ社恒例の芋煮会が始まろうというところだ。システム開発部のイベント大好きメンバーが今日も登場。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.76-78, 2014-05

「いっ、痛っ!」。肩を押さえるカズオさん。自動ドアを通り抜けようとしたところ、開きかけたドアに肩をぶつけてしまったのだ。たまたま通路の向かい側を歩いていた同期のミカさんが、心配してカズオさんに駆け寄り、「そそっかしいわね。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.86-88, 2012-02

ナゼナゼ社の営業部にて。自席でこの1年を振り返っていたリョウさんが、頭に浮かんだ疑問をミツオさんに投げた。「いつもやっているなぜなぜ分析のことなんだけど、ミツオさんはなぜの繰り返しをどこで止めればいいか、判断に迷ったことはないか?」。実はミツオさんも日頃から、リョウさんと同じことを感じていた。 「そうですね。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.110-112, 2012-07

前回からの続き。ナゼナゼ社の工場にて。「ちょっといいですか」。昨日海外から帰国したばかりの大山事業部長が岸辺製造部長に声をかける。予期せぬ事業部長の工場訪問に驚く岸辺部長。 「昨日インドからお帰りでしたよね。お疲れ様でした。帰国早々の工場訪問ですか。今日はまた何でしょうか」「私の留守中に色々あったようですね。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.22, no.12, pp.68-70, 2014-01

「開場まであと1時間です」。今日はナゼナゼ社が毎年11月に開催する「地域ふれあいフェスティバル」。システム開発部も総出で準備に大わらわ。おなじみのカズオさんはといえば、いまだに赤いペンキを塗っている。見かねたソレデ課長が声を掛ける。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.126-128, 2014-06

「あちゃー!やっちゃった」。突然ケンタさんが天を仰ぎ見る。「どうした?」。隣に座っていたカズオさんがケンタさんのパソコン画面をのぞき込む。ケンタさんは自社開発のソフトにデータを入力していた。それが、間違えて設定を初期化してしまったのだ。