- 著者
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西尾 孝治
横山 豊
小堀 研一
- 出版者
- 芸術科学会
- 雑誌
- 芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
- 巻号頁・発行日
- vol.4, no.2, pp.47-53, 2005 (Released:2008-07-30)
- 参考文献数
- 15
自由曲面を表現する手法の一つに濃度関数モデルがあるが,計算コストが大きく対話性が損なわれるなど,実用に供していないという問題がある.そこで,本稿では三次元グラフィックスボードを用いてCAD・CG分野で用いられている濃度関数モデルを高速に定義する手法を提案する.これにより,ユーザの待ち時間の短縮や,高速に目的形状を生成することによる作業の効率化が期待できる.また,形状の定義に用いるプリミティブとして,球に加えて多角柱を用いることにより,柔軟なモデリングを可能とした.本手法では,濃度関数をもとにあらかじめ生成したテクスチャを保持し,グラフィックスボードのテクスチャマッピング機能とαブレンディング機能を用いて濃度分布を求める.また,実際に本手法を用いて製品形状を作成し,実験を通じて本手法の有効性について検証したのでその結果を報告する.