著者
日本老年医学会CGAツール選定・最適化WG 小宮 仁 梅垣 宏行 川嶋 修司 小島 太郎 竹屋 泰
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.1-12, 2021-01-25 (Released:2021-02-25)
参考文献数
22

著作権とは,無体財産権の一つで,著作物に対する独占的・排他的権利で,著作者を保護するため,その精神的な創作活動の所産である著作物に対して著作権法が認めたものである.老年医学の診療・研究において,高齢者総合機能評価(CGA:Comprehensive geriatric assessment)ツールが汎用されているところであるが,個々のCGAツールは著作物であり,その使用にあたっては,著作権侵害にならないように留意する必要がある.著作権法は無方式主義を採用しており,著作物の創作とともに著作権は自動的に発生する.また,著作権の保護期間は,原則著作者の死後70年間である.したがって,ほとんどのCGAツールは著作権法の保護を受ける.著作物を複製(コピー)する場合,私的使用目的などの例外的場合でない限り,著作権者に無断で行えば著作権を侵害する可能性がある.参考のために,CGAツールの著作権に関する情報について,可能な範囲で調査を行い,その結果を表で提示した.著作権者が不明で許諾を得ることができない場合には,著作権者の許諾を得る代わりに文化庁長官の裁定を受け,通常の使用料額に相当する補償金を供託することで,著作物を適法に利用することができるとする制度がある.
著者
高岡 詠子 杉浦 学 小宮 仁志
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2014-CE-125, no.9, pp.1-14, 2014-05-31

本研究ではタッチタイピングのできるタイピング中級者に焦点を当てて実験を行い,タッチタイピング初心者の打鍵特性と比較や分析を行った.その結果,中級者も初心者も同じような文字を得意とし,同じような文字を苦手としている,中級者は初心者に比べ誤打鍵のミスの割合が減り,入れ替えや挿入のミスの割合が増える,中級者は左右の交互打鍵が速く,初心者は一つの指による連続打鍵のほうが左右の交互打鍵より速い,中級者は左手より右手による打鍵のほうが打鍵間隔が短い,多く打鍵すれば速く打鍵できるようになるが,正解率が高くなるとは限らない,正解率をあげるためにはある程度の速度を保ったまま多く打鍵する必要があるなどの結果が導かれた.これをもとに,有効なタッチタイピング学習方法や問題文を検討することが可能となる.