- 著者
-
家入 里志
小幡 聡
神保 教広
宗崎 良太
橋爪 誠
- 出版者
- 一般社団法人 日本コンピュータ外科学会
- 雑誌
- 日本コンピュータ外科学会誌 (ISSN:13449486)
- 巻号頁・発行日
- vol.17, no.2, pp.67-71, 2015 (Released:2016-04-16)
- 参考文献数
- 15
欧米とほぼ同時期の2000年頃に臨床試験が開始されたロボット手術1), 2) も, わが国においては医療機器に対する薬事法での製造販売承認に時間を要したものの, 2014年12月現在, 200台近いda Vinci®システムが導入され, いよいよ今後の外科系の各領域での普及が期待される. この約15年間で, わが国における低侵襲外科治療は内視鏡外科手術を中心に飛躍的な発展を遂げ, 世界有数の内視鏡外科手術の技術を有する国となっている. このような状況下で, 今後ロボット手術が本邦で普及するにあたっては, ロボット手術のコストに見合う診療報酬を確保できるかという医療制度の問題と, 手術のクオリティを担保する医師の教育・トレーニングが課題となると考えられる. 本稿では, 現在のトレーニングの状況に関して解説する.