3 0 0 0 OA 笑いと看護

著者
小林 廣美
出版者
日本笑い学会
雑誌
笑い学研究 (ISSN:21894132)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.62-69, 2013-08-31 (Released:2017-07-21)

看護師の「笑い」の効用は、「患者さんを主役」にし、「あなたを受け入れます」につながる。つまり、「患者さんの主体性の発揮」と「その人が持っている可能性の発揮」につながる。患者さんの治癒過程の中で、患者さんの一番身近にいる「キーパーソン」である看護師が笑顔で対応するということで、他部門や保健・医療・福祉との人的環境の中で連携がスムーズになり、健康上の問題の解決につながりやすい。また、病気のために基本的ニーズが満たされなくなった時の援助は笑顔の看護師さんだと安心して頼むことができる。看護師は「笑い」の効用を認識し、看護の場面において、患者さんが笑える場の環境づくりも重要である。生命を脅かされている場面、苦痛が生じている場面、日常生活が自分でできない悲しさなど、患者さんが体験する場面を共有し、共に乗り越えていくその先には、患者さんの笑顔が見える。その笑顔に会いたくて日々看護している。
著者
小林 廣美
出版者
兵庫大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

本研究の目的は、リウマチ患者の笑いを生みだす要因として重要な「地域における患者同士の支援体制」に関して、「リウマチ患者同士が語る会」で参加者の語りを分析し効果を明らかにすることである。方法は、A町役場と連携をとり、リウマチ患者同士の交流会を開催した。結果、リウマチの「悪化・進行」、「日常生活動作の低下」、「薬の副作用や合併症」に関して、関節保護の工夫、薬の飲み方、最新の生物学的製剤に関する情報を共有していた。リウマチ患者の笑える要因に関連していた「痛みのコントロール」においては、好きなことや楽しいことをしている時は痛みを感じないことがわかり、笑いの効果と同じ結果となった。研究結果は「あなたと共に歩むリウマチ看護-痛みの緩和と笑いの効用-」のタイトルで書籍を出版した。今後は地域における患者同士の交流会の効果を、行政、プライマリ医師と連携し広めていく必要がある。

1 0 0 0 OA 笑いと看護

著者
小林 廣美
出版者
日本笑い学会
雑誌
笑い学研究
巻号頁・発行日
no.20, pp.62-69, 2013-08-31

看護師の「笑い」の効用は、「患者さんを主役」にし、「あなたを受け入れます」につながる。つまり、「患者さんの主体性の発揮」と「その人が持っている可能性の発揮」につながる。患者さんの治癒過程の中で、患者さんの一番身近にいる「キーパーソン」である看護師が笑顔で対応するということで、他部門や保健・医療・福祉との人的環境の中で連携がスムーズになり、健康上の問題の解決につながりやすい。また、病気のために基本的ニーズが満たされなくなった時の援助は笑顔の看護師さんだと安心して頼むことができる。看護師は「笑い」の効用を認識し、看護の場面において、患者さんが笑える場の環境づくりも重要である。生命を脅かされている場面、苦痛が生じている場面、日常生活が自分でできない悲しさなど、患者さんが体験する場面を共有し、共に乗り越えていくその先には、患者さんの笑顔が見えるっその笑顔に会いたくて日々看護している。
著者
道廣 睦子 小林 廣美 若井 和子 佐藤 静代 齋藤 智江 竹内 美樹 森崎 由佳
出版者
徳島大学医学部
雑誌
JNI : The Journal of nursing investigation (ISSN:13483722)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.20-27, 2012-03

本研究は看護大学生のボランティア活動の実態を把握し,ボランティア活動の継続意志と,ボランティア活動成果・継続動機との関連を明らかにすることを目的とした.調査対象者はA県B大学看護学科学生1・2・3年生の230名で質問紙調査を実施した.有効回答は162名であった.看護大学生の約8割が大学入学前にボランティア活動の経験があり,大学入学後ボランティア活動をしていない学生は全体の8割で,理由として機会がない,忙しくて時間がない,アルバイトしている等があげられた.ボランティア活動を継続したい学生ほど,人生が明るく喜びが広がるなどの意欲向上や人間関係の広がりがあるなどの成果を認識しており,ボランティアの継続動機につながっていた.しかし,多くの学生に継続意志があるにも関わらず,大学入学後にボランティア活動をしている学生は約2割であった.「機会がない」を理由にしている場合は機会があれば積極的に活動することにつながることが考えられる.ボランティアの情報提供を行い,ボランティアの活動成果が実感できるような働きかけが必要であることが示唆された.