著者
新井 健生 小嶋 勝 前 泰志 小椋 利彦
出版者
電気通信大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2016-04-01

局所刺激計測を実現する可搬型マイクロハンドシステム,渦流を用いた非接触マニピュレーション,連続的力学刺激を与えるマイクロ流路,長時間追尾可能な観察システム,並びに蛍光画像と明視野画像を同時に取得できる顕微鏡を実現し,以下の新たな生物学的知見を見出した.細胞と細胞核への力学刺激応答計測により,細胞核は剛性が高く,複数の細胞内骨格の存在が示唆された.核刺激の強弱にともない遺伝子の発現パターンが変化することを見出した.線虫移動時の各部位の曲率を計測し,運動パターンの相違を定量的に明らかにした.連続的な力学刺激を正常細胞とがん細胞に与え,細胞変形能の相違を定量的に明らかにした.
著者
佐藤 正明 大橋 俊朗 神崎 展 出口 真次 坂元 尚哉 安達 泰治 安達 泰治 小椋 利彦 大橋 一正
出版者
東北大学
雑誌
特別推進研究
巻号頁・発行日
2008

我々の身体には多くの力を感じる細胞があり、組織や器官が力に応じて機能を発揮するよう制御されているが、その機構は不明であった。本研究では、血管壁、骨、骨格筋の細胞を主たる対象にした。その結果、細胞が接着している部位や細胞の形を決める役目をしている細胞骨格などがセンサの働きをして、シグナルの機能を果たしているタンパク質も分かった。また、生体の発生過程の器官形成において力が重要な役割を果たしていることが明らかとなってきた。